パートナーと一緒に不妊治療に取り組む必要性。気になる男性不妊のこと
フォーリンラブ・ハジメさん×
はらメディカルクリニック・宮﨑薫院長

不妊は、女性だけの問題と考えられがちですが、実際には約50%は男性側にも原因があります。「不妊治療は女性がおこなうもの」という認識がいまだ根強い状況によって、治療が遅れてしまうケースも。「男性不妊」が公に語られることは、まだまだ少ないのも現状です。

そんな中、社会に認知を広めるきっかけになればと、お笑い芸人フォーリンラブのハジメさんは自身の約6年にわたる不妊治療の経験を発信し、注目を集めています。そこで今回の記事では、ハジメさんをゲストに迎え、はらメディカルクリニックの宮﨑薫院長と「男性不妊」をテーマに対談を実施。男性不妊に気づいたきっかけから、治療の経緯、悩む人も多いというパートナーとのコミュニケーションの取り方や、つらい時期の互いのケアの仕方まで、「妻と二人だったから治療を続けられた」というハジメさんの経験を交えながら、パートナーと“一緒に”不妊治療に取り組む大切さを、お話しいただきました。

プロフィール

ハジメ

1984年生まれ。和歌山県出身。
2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。
男女の恋愛模様をネタにした「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。プライベートでは6年間の不妊治療を経て22年10月に第1子が誕生。
自身のYouTubeでは趣味の釣りをメインとした「釣りハジメ」を配信。シロアリ駆除の会社を経営するなど多岐に渡り活躍中。

宮﨑薫

医学博士。産婦人科専門医・指導医、生殖医療専門医・指導医、内分泌代謝専門医。2004年慶應義塾大学医学部卒業、2013年慶應義塾大学大学院医学研究科修了。 2013年4月東京歯科大学市川総合病院産婦人科助教、2014年4月慶應義塾大学産婦人科助教。2017年10月ノースウェスタン大学産婦人科(米国シカゴ)研究助教授。2020年はらメディカルクリニック院長、理事長就任。

INDEX


無縁だと思っていた不妊治療。男性不妊の可能性を考え、自分から検査を受けた

――ハジメさんはパートナーのミホさんより先に不妊検査をされたそうですね。そのきっかけは何だったのでしょうか?

ハジメ: 最初に「不妊治療したほうがいいかも」と切り出したのは妻のミホでした。子どもは自然にできるだろうと思っていた僕は、正直、驚きました。でも考えてみれば僕が30歳、彼女が32歳で結婚してから2年、妊娠の兆候はなく、「こんなにできないものなのかな」と気にはなっていたんです。

それまで自分とは無縁だと思っていた不妊治療ですが、いざ調べてみると、女性は年齢とともに卵子が減ることもあり、35歳以降、妊娠しにくくなるというのもあって。その時点で妻は34歳。僕よりずっと不安な気持ちを抱えていたのではないかと思いました。さらに、男性不妊が原因という場合もあると知り、妻の不安を少しでも取り除けたらと、まずは、自分から検査を受けてみることにしました。

ハジメさん(フォーリンラブ)

宮﨑院長(以下院長): 最近では、不妊検査を受ける男性も増えていますが、ハジメさんが受けた8年前は、自分から積極的に、という人はかなり珍しかったのではないかと思います。クリニックはどのように探されたのですか?

ハジメ: 当時は知識も情報もなかったので、ネットで「男性不妊 クリニック」で検索するところから。自宅近くに男性不妊治療専門のクリニックを見つけ、訪ねました。

――実際どのような検査を受けたのでしょうか?

ハジメ: 検査は痛いとか、つらいということはなかったのですが、カルチャーショックは大きかったですね。まず、驚いたのが、受付にいるスタッフが全員女性だったこと。患者は男性ばかりの「男性不妊治療専門」ということで、勝手にスタッフの方も全員男性だと思い込んでいたんです。待合室にいた男性たちは、隅の方で小さくなっていました。おそらく恥ずかしかったんだと思います。女性スタッフに採精室へと案内され、「ここでビデオを見て、ここに精子を出してください」と教えられるのは、なかなかにショックなもの。前向きに検査を受けにきたはずの僕も、何か悪いことをしているような気持ちになってしまいました。

院長: 不妊治療をスタートする際、女性が時間をかけて様々な検査をするのに対し、男性の場合は、ある意味精液検査がすべてとも言えます。肉体的に苦痛を伴う検査ではないものの、男性が初めてのクリニックで受ける精神的な衝撃というのは、私も想像できるところはありますね。

宮﨑薫院長(はらメディカルクリニック)

精索静脈瘤が発覚。漢方か手術かという選択肢を前にして

――ハジメさんは、精液検査の結果、ある異常が見つかったとか。

ハジメ:最初の精液検査で、活動のいい精液が非常に少ないということがわかりました。そこでさらにエコー検査を行い、結果、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)だと判明したんです。これまでの人生で受けてきた検査といえば、健康診断くらい。同じようにAとかBとかで判定されるものだと思っていたら、いきなり難しい漢字の病名が告げられて、驚きました。

――この精索静脈瘤とは、どういった病気なのでしょうか?

院長:男性の精巣から血液を心臓に戻す静脈の逆流によって、静脈が異常に拡張してこぶのように膨らんでしまう病気で、一般男性の15%、男性不妊の30~40%にみられるとされています。人によって痛みや不快感があることもありますが、ハジメさんのように自覚症状が全くないことも多く、精液検査で初めて気づく人も珍しくありません。治療は程度にもよりますが、手術を行うか、そのまま経過観察ということもあるかもしれません。

ハジメ:僕の場合は、漢方を飲んで改善を目指していく方法か、手術して取り除くという方法の2つがあると説明されて。そのクリニックでは、手術の成功確率が70%ということもあり、手術に賭けることにしました。今思えば楽観的すぎたとも思うのですが、当時は自分が30%に入るなんて予想もしていなかったし、「これで不妊治療は終わりだ。子どももすぐできる!」と、思っていたんです。

――ミホさんは、ハジメさんの病気について、どのように受け止めていましたか?

ハジメ:妻にはクリニックでのことや検査について、その都度伝えていたので、精索静脈瘤の手術についても、驚きとかショックということはなく、「一個ずつ、やれることをやろう」という感じで、淡々と受け止めてくれました。

――そもそも男性不妊に自覚症状はあるものなのでしょうか?

院長:なかなか難しいですね。勃起しづらい、射精しづらいといった具体的な症状が出ることもあり、その場合はわかりやすいのですが、自覚症状が全くなく、精液検査をして初めて、動いている精子の数が少なく妊娠しにくい状態であることがわかることも多いです。

――自覚症状がないとなると、自分の精液の状態を知るにはどうすれば良いのでしょうか?

院長:ハジメさんのように、結婚してからある程度トライしてみて、妊娠の兆候がなければ、精液検査を受けてみるというのが一つ。もっと早めに知りたいということであれば、ブライダルチェックで精液検査を受けてみるのも手だと思います。最近では、将来の妊娠や身体の変化に備えて健康管理を行う「プレコン(プレコンセプションケア)」を、男女ともに広めようという動きが活発化しています。助成制度も始まっていますので、それを利用して検査を受けてみるのもいいのではないでしょうか。

人工授精から顕微授精へ。治療における男女の違いがある中で、「二人のこと」として向き合うまで

――精索静脈瘤の手術を受けたハジメさんですが、その後の治療はどのように進められたのでしょうか?

ハジメ:実は、手術後の再検査で精子の活動が良くなっていないとわかり、愕然としました。でも幸い、僕の場合は活動がいい精子がゼロではなかったので、それをピックアップしてパートナーの体に戻すことで妊娠ができる可能性はあると言われて。念のため、妻もクリニックで検査を受け、卵巣、子宮、ホルモンバランス、どれも異常はないとわかり安心しました。とはいえ、年齢を考えると治療は早い方がいい。そこでまずは人工授精からスタートすることにしました。

院長:人工授精は何回行ったのですか?

ハジメ:2回トライしましたが、妊娠確率を考え、顕微授精へとすぐにシフトしました。これは後から思ったことですが、こんなに長く治療が続くのであれば、最初から確率の高い顕微授精にすればよかったなと。でも当時は、順番にステップを踏まなきゃいけないものだと思い込んでいたんですよね。

――不妊治療は、男性側、女性側、それぞれにどういった治療の難しさがあると言えるでしょうか?

院長: もちろんハジメさんのように、検査や手術を経験する男性もいますが、それでもやはり、女性側の負担は大きくなってしまいがちです。特に体外受精の段階となると、通院のたびに排卵誘発の注射や採卵手術が必要になり、人によっては疲れやすい、だるい、胸が張る、ホットフラッシュといった副作用が出る場合もあります。さらに、そうした体の負担だけでなく、胚移植のたびに判定結果を期待し、妊娠してなければ落胆し……という精神的な波も大きく、不妊治療中の精神状態をジェットコースターに例える人もいます。

当院でも多くの女性が、働きながら治療に取り組んでいますが、そうした体調や精神負荷を抱えながら、仕事を両立するのは本当に大変なことです。しかし、パートナーが協力的でなかったり、温度差があったりするケースも少なくなく、そうすると女性の中には、男性に対して不信感をつのらせ、「精液を出して終わり?」と感じてしまう人もいるでしょう。男性側がいかにサポートするかは、夫婦関係の鍵にもなると思っています。

ハジメ:実際、妻もかなり大変そうでした。当時通っていたクリニックでは排卵誘発のため、自己注射を打つ必要があり、ホットフラッシュやめまい、吐き気などの副作用にも悩まされていました。そうした状態で仕事を続けるのは、本当にしんどかったと思います。妻のつらそうな姿を見るたび、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そもそも不妊の原因は僕にある。何度か「自分のせいで……」とこぼしてしまったこともあったのですが、いつも妻は「これは二人の問題だから」とフォローしてくれて。「ごめんね」と言いながら、僕も極力「二人のこと」として話をするよう、心がけていました。

妊娠判明からの稽留流産。「大丈夫だよ」とは言わずに、寄り添うこと

――その後、ハジメさん夫妻は転院を決意されたとか。

ハジメ:そうなんです。妻は、注射によって体調不良がでることから、もっと少ない注射で排卵させる方針のクリニックへ転院しました。妻もそれが合っていたのか、間も無くして妊娠が判明したんです。そのときはもう天にも昇るような思いでした。ところがそれも束の間、妊婦健診で稽留(けいりゅう)流産(胎児が死亡しているものの出血・腹痛などの症状はなく、子宮内にとどまっている状態)がわかり、喜びの頂点から一気に急降下。まさにジェットコースターを味わいました。

院長:流産は大変ショックな出来事だったと思います。そのつらさをどのように受け止め、精神的なケアをされたのでしょうか?

ハジメ:僕自身、悲しみでどうにかなってしまいそうでしたが、きっと妻はさらにつらいはずだと、気を保つのに必死でした。とはいえ、僕が毅然と振る舞うのも違うと思ったんです。だから絶対に、「大丈夫だよ」とは言いませんでした。そんなわけがないとわかっていたからです。ただ、「大丈夫?」と、相手に問いかけることはしました。「何か食べたいものある?」「どっか行きたいとこある?」と、相手の気持ちを聞き出すことで、少しでも彼女の気持ちに寄り添いたいと思ったんです。

――そうしたつらい経験をされて、その後の不妊治療への向き合い方は変化しましたか?

ハジメ: 僕にとっては、稽留流産がターニングポイントになったと思っています。それまでは、正直、不妊治療に対して夫婦間に温度差があったような気がするんです。続く不妊治療の中で、男性が、唯一できるのは、ベストな精液を出すことなわけですが、そのためには食事に気を使ったり、体調を整える必要があります。でも、僕はそれを怠ってしまうこともあって。まさに「男は精液を出して終わり」と思われても、仕方なかったんじゃないかなと。

でも、流産後に、二人で水子供養へ行ったとき、お経を聞きながら、一つの命が亡くなったことを改めて実感したんですよね。そして、僕らの目指す妊娠というものは、奇跡なんだと理解しなおしたんです。あのとき、夫婦の気持ちが一つになったと感じました。「また続けていこう」と、互いの気持ちを再確認することもできました。

院長:スタートラインは同じでも、治療の中で夫婦の歩み方に温度差が出てきてしまうことは、決して珍しいことではありません。やはり男性側に寄り添おうという姿勢が見られないと、夫婦関係も難しくなり、結局治療が続けられなくなってしまうこともあります。ただそうした場合に、夫婦間の問題ということもあって、手を差し伸べるタイミングや言い方に男性が迷うことも多いんです。

ハジメ: どうしたってお腹に子どもを宿すのは女性で、着床しなかったとか、流産してしまったという責任を感じさせてしまう。男性側は、ある意味自分の無力さをちゃんと理解しておく必要があると思うんです。そうすれば、女性に対しての接し方も自ずと変わってくるのではないでしょうか。

些細なことでも「共有」する。コミュニケーションの一つとして、通院時に心がけていたこと

――「#ファイト妊活」では、昨年9月に「妊活中に言われた『チクチクする言葉』や逆に『心が楽になった言葉』」に焦点をあてたアンケート調査を行いました。ハジメさんが、この回答をご覧になってどう感じたかお聞きしてみたいです。

Q.妊活中に相手に求めることは?

A:親族、友人、職場に望むこととしては、「今まで通り接してほしい」「放っておいてほしい」という回答が多くを占めた一方、パートナーに対しては、「話を聞いてほしい」「不妊治療の知識を持ってほしい」「自身の不妊治療の状況を知ってほしい」「優しい言葉をかけてほしい」という回答が80%以上を占めた。

ハジメ: 実際僕ができていたかどうかは、妻に聞いてみないとわかりませんが、こうした回答結果が出るのは、すごくよくわかります。

――また、「心が楽になる言葉」として挙がったものの中で最も多かったのが、「一緒+頑張る」でした。「一緒」という言葉が入ることで、心が楽になるという傾向が見えたようです。ハジメさんは自身のご経験を踏まえ、パートナーに対してどのような声がけや行動が重要だと感じていますか?

ハジメ: 僕らの場合、「共有する」ということが、重要なポイントだったのではないかと思います。治療の状況やお互いの想いを、どんな些細なことでも都度伝え合い、「じゃあこうしよう」と一緒に進んでいくということができていたんじゃないかなと。

院長:それはハジメさんご夫婦の本当に素晴らしいところですよね。治療が長引くほど、また、流産のようなつらい経験もある中で、やはりご夫婦同士のサポートやコミュニケーションがなければ、治療を続けていくのは難しいと感じます。

ハジメ: それでも、普段からコミュニケーションをとっていない夫婦が、急に共有しろといっても、なかなか難しいことだとも思うんです。そこでぜひ男性側に試していただきたいのが、通院のときに、手をつなぐようにするということ。僕も、家からクリニックまでの間だけは、必ず手をつなぐようにしていたのですが、妻は「あのとき手をつないでくれたくれたよね」とちゃんと覚えてくれていました。ちょっとしたことかもしれませんが、少しでも安心につながるのではないかと思います。

院長:それは心強いですね。言葉で何か言えなくても、伝わる気持ちがあると思います。

不妊治療のゴールは妊娠・出産じゃない。続いていく二人の生活と、幸せを大切に

――まだまだ社会に「男性不妊」の認知が広がりきっていないことで、理解されていない当事者のつらさもあるのではと思います。ご自身の不妊治療を振り返って、ハジメさんが感じたこと、気づいたことがあれば教えてください。

ハジメ: 男性不妊と一言に言っても、いろんな原因やそれに対する治療があり、決して珍しいことではありません。自身も当事者になり、そのことを理解する一方で、「男性不妊=恥ずかしい」と思ってしまう人がいるのも、よくわかります。自分だけで問題を抱え込んでしまうこともあるかと思うのですが、そうではなく、「恥ずかしいんだ」「自分を情けないと思ってしまうんだ」と、まずは素直にパートナーに話してみてほしいと思うんです。その反応はもちろんさまざまだとは思いますが、自分の場合は、「私に言ってくれてありがとう。何かできることある?」と、拍子抜けするような反応でした。

たとえば男性が不妊治療のために会社を休む必要があったとして、まだ会社に理解がなくて、休みづらい状況というのもあると思います。そんなとき、パートナー同士でお互いの想いを共有できていれば、休む理由を相談したりして、男性不妊ということを会社に無理に言わずとも、一緒に乗り越えることもできる。もちろん本当は、会社や社会に男性不妊に対する理解やサポート体制があれば、一番楽だと思うのですが……。そうした未来が早く来てくれたらいいなと心から思います。

――最後に、不妊治療にこれから臨むカップルや、現在治療中のカップルへ向けて、パートナーが「一緒に」治療を進めていくことの大切さについて、改めてお聞かせください。

ハジメ: 不妊治療に正解はありませんが、ただ一つ僕が言えることは、「ゴールは妊娠・出産じゃない」ということだと思うんです。いつまで続くかわからない、結果の見えない治療の中で、それだけが目的になってしまうと、苦しみから二人の関係が壊れてしまう可能性もあるでしょう。でも、好きで一緒になったはずのパートナーと、目指したかったのはそんな形ではないはず。不妊治療によって二人の幸せを見失わないようにしてほしいなと思います。

僕たちは体外受精が保険適用になる前の自費の時代に治療をしてきたこともあって経済的負担が大きく、5回目を迎えたとき、初めて二人の間に「これが最後」という言葉が出ました。それがなければ正直「終わり」を考えることはできなかったかもしれません。そして、最後の治療ということでPGT-A検査(着床前診断)を行うことにしました。

それでも、子どものいない二人の生活を想像したときに、「それだって楽しい」と思えたんです。それはやっぱり、相手のことが好きという気持ちが根本にあったからだと思うんですよね。その気持ちが、不妊治療を通じて、より深く大きく変化していったのは間違いないと感じます。

とはいえ、これはあくまで僕が治療に成功した側として、話しているに過ぎないとも思います。きっと中には僕の話を聞いて、「何がだよ」と、思う方もいると思うんです。ただ、僕ができることは、一つのケースとして自分の話を発信していくことだと思っています。それによって男性不妊や不妊治療について、少しでも認知が広がっていけばいいと思います。

院長:身近なパートナーには、完璧を求めてしまうこともあると思うんです。でも、人間は完璧じゃない。恥ずかしさや悔しさ、悲しみ、いろんな感情があるし、その中でどうしても「もう治療したくない」とか「検査したくない」となってしまうこともあると思うんですよね。だけど、そんなときこそ、お互いが必要なんだと思います。お互いの気持ちをぶつけ合って、時に衝突だってするかもしれないけれど、その先に、これまでにない深い関係が生まれるのではないでしょうか。僕たちはそうした二人の気持ちに、もっともっと寄り添わなくてはならないと、改めて考えさせられました。

はらメディカルクリニックからのコメント

女性の妊活に関する悩みは、SNSやメディアでよく目にする一方、男性の悩みが取り上げられることはまだ少ないのが現状です。男性にも特有の不安や困難があるはずですが、その声が十分に届いていないことは、とても残念に感じます。この状況が、男性自身が妊活に取り組むことをさらに難しくしているように感じました。そこで今回は、男性不妊の治療経験を発信しているハジメさんに、男性の視点から妊活についてお話を伺いました。夫婦間のコミュニケーションがいかに難しいか、そして「正解」となる言葉がないことを改めて実感しました。お互いの気持ちを共有し、話を聞くことで少しずつ視野が広がる。そのプロセスの大切さを、ハジメさんの経験から学ばせていただきました。

男性不妊外来について

当院では、平日働いている方の通いやすさを考え、毎月第2、第4土曜日に男性不妊外来を行っています。担当するのは、日本で最も多く男性不妊治療の診察やオペをしている、獨協医科大学埼玉医療センターの医師です。不妊治療は他の医療機関で行っている場合でも、男性不妊だけ当院を受診することも可能です。

男性不妊外来│はらメディカルクリニック

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