採卵
不妊症の検査・治療
採卵は経膣から行いますのでお腹に傷が付くなどということは一切ありません。具体的には経膣超音波の横にガイドが付いておりそこに針を通し、超音波で卵巣内卵子の位置を確認してから針を刺します。この針を刺す際に痛みが生じるため、採卵時は麻酔の使用を希望により決めることができます。
麻酔使用によるメリット・デメリット
麻酔使用のメリット
- 手術による痛みが全くないか、ほとんどない
- 体動がないため手術が円滑に進む
- 手術の恐怖心や不安を取り除くことができる
麻酔使用のデメリット
- 術中の記憶がない
- 麻酔後遺症の頭痛・嘔気がある場合がある
- まれにアレルギー反応を起こすことがある
- 無麻酔と比較し入院時間が長い
- 点滴部位の腫脹・疼痛が現れることがある
静脈麻酔を使用する場合には、ショックやアレルギー反応を予防するために、麻酔開始30分前に硫酸アトロピンを筋注します。 麻酔薬投与前から血液中酸素飽和度を測定し麻酔中の安全を確保します。一人の看護師は患者様の頭側で常に状態を観察いたします。麻酔薬はソセゴン+プロポフォールを使用し、採卵終了後3分以内には覚醒します。
短く、深く作用する麻酔です。