【重要】ガイドライン改定の検討に伴い、新規AID・IVF-Dを一時停止します
この度、当院の精子提供による生殖補助医療において、当院のガイドラインに対する違反が確認されました。当該違反は、私たちが最も重視している「子どもの福祉」に直接関係するものです。
ガイドラインに対する違反が生じたことは、心から残念でなりません。この事態を重く受け止め、改善策を講じるべくガイドラインの見直しを行うこととなりました。その間、新規のAID・IVF-Dの手続き(これからはじめてAIDやIVF-Dを開始するための手続き)は一時停止とさせていただきます。
以下に、具体的な変更点をご説明いたします。
① AID倫理委員会への申請
本日までにカウンセリングを終了した方の申請は受け付けますが、明日以降のカウンセリング終了についてはガイドライン改定完了まで一時停止します。この影響で倫理委員会の審議および結果の通知に遅れが生じますことをご了承ください。
② IVF-D説明会
6月3日、4日に予定しておりました説明会は、ガイドライン改定により説明内容が変わるため中止します。直前での決定になり申し訳ございません。
③ IVF-D前個別説明(培養士)
本メール配信時点までに予約済みの方の面談は予約通り実施します。それ以外はガイドライン改定が終了するまで予約と実施を一時停止します。
一時停止期間は、現時点では2ヵ月間以内を予定しております。再開時期については後日メール配信にてお知らせいたしますので、本件に関するお電話やメールでの問合せはご遠慮ください。
なお、既にAIDとIVF-Dの治療を開始している方につきましては、治療の停止はせずに継続します。ガイドライン改定時には速やかなご対応をお願いいたします。
今回、新規AID・IVF-Dを一時停止しなければいけないという決断は大変心苦しいものでした。不妊治療は時間との戦いであることは私たちも十分理解しているからです。しかしながら、それ以上に大切なのは、生まれてくる子どもたちの福祉です。当院の精子提供の医療が子どもの福祉に反する可能性があるのであれば、私たちはそれを実施することはできません。このような事態を防ぐため、ガイドラインの見直しを行います。
皆様のご理解とご協力のほど、心よりお願い申し上げます。
(2023年5月31日)