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海外治療のバックアップは年内で終了No.165
当院はこれまで、当院での治療により妊娠が成立しなかった夫婦が、海外での治療を希望する際には、国内におけるバックアップ治療を担当させていただいておりました。例としては、台湾での卵子提供・精子提供を行う夫婦の国内バックアップが多いです。
しかし、不妊治療は国が違うと使用できる薬剤や治療法が異なり、考え方も変わります。これまでに、海外の医療機関の治療方針と当院の考え方が合わないことが何度もありました。当院としては、十分に意図を理解できないまま、ただ先方の指示書通りの検査を行い、指示通りの薬剤を処方することは、当院が本来推奨する方法と異なる治療を行うことであり、患者さんへの最善の提供とは言えないと感じるようになりました。
したがいまして、海外治療のバックアップにつきましては年内で終了させていただくこととします。海外治療のバックアップは技術的に難しくないため、どうぞ来年以降は別の施設をお探しいただくようお願いいたします。
現在、当院をバックアップ施設としている患者さんへはこの変更がご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます。
(2023年6月25日)