アレルギーについて【看護部より】
こんにちは、看護部です。
3月に入り、大分暖かくなってきましたね。
花粉の飛散がピークを向かえていますが、皆さん花粉症は大丈夫ですか?
看護部でも目のかゆみや鼻水といった症状を訴える人がチラホラ。
今回は、アレルギーについて少しお話ししたいと思います。
アレルギーとは、外からの刺激に対して過敏に反応してしまう症状をいいます。
そもそも、私達の免疫は、自分自身の体を病原微生物から守るために、そこにある物質を「自分のものか、そうでないか?」分類し、自分のものでなければ攻撃する仕組みになっています。それにより、外敵の体内への侵入を防いでいるのです。しかも、その攻撃の最中にも、間違って自分自身を攻撃しないよう免疫系が自己を無視するという仕組みすら持っています。
ところが、免疫系のバランスが崩れると過剰な免疫応答による過敏症、いわゆるアレルギーが起きたり、自己免疫病を引き起こす可能性があるのです。
アレルギーが増えたひとつの原因として、日本人の生活様式の変化が関係があると言われています。
日本は、高温多湿の気候をもつ国ですが、エアコンの普及により、夏でも完全に窓を閉めきる家が多くなってきました。つまり、部屋の通気性が損なわれているのです。
さらに、殆どの家庭にはカーペットが敷かれています。通気性がなく、カーペットのある部屋は、ダニの生育にとって好条件です。
ダニは強いアレルゲンをもっているため、人体がこのアレルゲンに過剰に反応することでIgEを産出し、他のアレルゲンに対しても過敏にさせている可能性があるのです。
免疫機能は加齢と共に低下しますし、ストレスや疲労によっても低下します。しかし、よく笑うことやストレスをためないこと、バランスの良い食事をとる、質の良い睡眠をとる、薬を乱用しない、などで免疫系は改善することができます。
免疫機能を改善して、いい状態に保ちたいですね。