本当の気持ち【生殖心理カウンセラーより】
本当の気持ちに気づいてますか?
こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷です。
無意識に口から出てくる言葉は「暑いですね」ばかりです。
今年も相当「暑い夏」のようですね。
さて、同じような内容のコラムは以前にも書いたことがありますが、最近またそう感じることが多いので、今回も書いておこうと思います。
お子さんを望む治療は2人で受けるもの、とよくよく言われます。
でも女性が通院して、診察を受けて、注射や飲み薬があって・・・。
女性の身体に負担がかかるものなのです。
それは、妊娠するのは女性だから。
能動的に動けば感じることもその分増えますので、当然気持ちも動きます。したがって、心理的にも女性の負担が大きくなります。
でも「その子の誕生を願うこと」、「治療しやすい環境にアレンジすること」、「妊娠中の体調管理」、「出産という大きなイベント」「生まれたら一生懸命育てていくこと」は、夫婦2人でできることです。
自分の心にはどんな想いがありますか?
本当はへこたれたくなることがありませんか?
それをご主人に見せないようにして、「次の周期に頑張ろう」と思っていないですか?
想いを見せましょう。
夫婦は、同じ目的に向かっているかけがえのない存在なのだから。
本当はまだ次の周期に向かっての気持ちの整理がついていない。
本当は妊娠できないのではないかと考えると怖い。
本当はもうやめた方が良いのではないかと考えることがある。
本当はまだやめたくない。
本当は移植より採卵をしたい。
本当は休みたい。
本当は治療をやめるのも可能性がなくなるようで怖い・・・。
気持ちは色々でよいのです。
ぜひご夫婦でお話ししてください。
ご主人は「何かしてあげたいけど、何をしたらよいのかわからない」と思っていらっしゃる場合が多いと思います。
2人で話しても、解決には結びつかないかもしれません。
でも、本当の気持ちを理解し合わなければ、見えないこともあるでしょう。
ご主人にお願いしたいのは、「奥様の話をただ聞いて下さい」ということです。
ご主人が解決できることは実際には少ないので、「そうなんだね」と聞いて下さるだけで大丈夫です。
どうしてあげたらよいかわからない場合は、「どうしてほしい?」と奥様に聞いてみてください。
ご夫婦と言えども、推し量れることばかりではないので、ストレートに「自分の気持ち」と「相手」に向き合ってください。
伝えなければ伝わらないことがあります。
「親になるためのトレーニング期間」だととらえ、ご夫婦間のコミュニケーション能力を今のうちに高めておきましょう。
「なかなかうまくいかない」場合、いつでもカウンセリングルームでお待ちしています。