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卵巣年齢について【培養部より】

こんにちは。培養部です。
桜の季節もいつしか過ぎ、葉桜の季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、卵巣年齢についてのお話をさせて頂きます。
女性の卵の元になる原始卵胞は、母親のおなかの中にいる胎生期の極初期に作られ、妊娠20週頃には600万もの卵子が顆粒膜細胞に包まれた状態で存在します。その後、自然に数が減り続け、出生時には約200万、初経を迎える頃には約30万個になり、1回の月経周期で約1000個程度の原始卵胞が消失していると言われています。
原始卵胞の数は日ごとに減り続け、新たに作られることはありません。
年齢が上がるにつれて残りの原始卵胞の数が少なくなっていくことで、年齢とともに排卵される卵子の質も低下していく可能性が考えられます。妊娠率は30歳を過ぎると低下し始め、40歳以上での妊娠率は20%以下となります。
現在の年齢から、ある程度原始卵胞の残りの数を推測することもできますが、原始卵胞の減り方には個人差があります。その原始卵胞の残りの数の目安を調べる検査が、抗ミュラー管ホルモン(AMH)です。
AMHとは、卵巣内の原始卵胞から発育する前胞状卵胞から分泌されるホルモンです。原始卵胞が活性化し始めるとAMHの分泌が始まり、FSHによって成熟卵胞へと発育します。
この検査は血液検査で調べることができ、月経周期の影響を受けにくいためいつでも検査が可能であり、卵巣の予備能の指標として注目されている検査です。
当院で検査をご希望される場合の料金は、7560円(自費・税込)となります。診察の際に医師または看護師までお申し出ください。

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