ERP説明会レポート(4/13(土)開催分)
【ご参加頂いた方】
・参加人数・・・44人
→ご夫婦での参加 ・・・・・・・・・・・・36名(18組)
→おひとりでの参加・・・・・・・・・・・・8名
Q 風疹のワクチンを過去に2回打ったことがありますが、どのくらい過去まで有効なのでしょうか?
A 確実に子どもの時に1回、大人になってから1回を打っていればだいたいは大丈夫です。ですが安全を考えればワクチンを打っておくのがより良いと言えるでしょう。
Q ERA検査と月経血採取は同周期でできますか?
A できます。また月経血採取と採卵も同周期に出来ます。
Q ERA検査の結果に沿って移植するとき、ERP液を注入するとどのような影響がありますか?
A 互いに影響はありませんが、組み合わせて行うことでいい結果が得られる可能性もあります。
ERA検査は着床の受け入れる遺伝子の発現時期を図るもの、一方でERPは子宮内膜の細胞を再生させ、着床と卵の成長を促します。ERP液注入によって内膜は厚くなりますが、遺伝子の発現時期が変わるわけではありませんので、ERP液の注入時期を変えることもありません。
Q 次周期から体外受精をする予定ですが、先にERPを始めておいた方がいいのでしょうか?それとも何回か体外受精をしてからERPを進めた方がいいのでしょうか?
A 日本の場合は段階を踏んで進めていくことが多いですが(例えばまず人工授精、それから体外受精、のように)、段階を踏んでいると、年齢や老化現象はどんどん進んでしまいます。
アメリカの文献ではとにかく急ぎで進めることを推奨しており、当院でもその考えに賛成です。特にERPは月経血を取ってからERP液ができるまで1.5~2か月かかってしまいますので、月経血採取の周期に採卵も行うなど、できるだけ予定を詰めて進めていくことをお勧めします。
Q ERP液は3回分のあるうちの1回を注入してから、2回目はいつ頃注入すればいいのでしょうか?
A ERP液は1回注入すると3ヶ月ほど効果が持続すると考えております。様子を見ながら残りのERP液の注入時期を検討します。
Q 採卵からスタートした場合のスケジュールをおしえてください。
A ERP液ができるまでは1.5~2か月かかりますので、月経血採取のと同時に採卵周期に入った場合、次周期にはERP液はできておらず、その次の周期からERP液の注入ができるようになります。
Q エストラーナテープなどは意味のないものなのでしょうか?
A いいえ、そうではありません。エストラーナーテープ等のホルモン補充は今ある内膜に働きかけます。一方でERPは全く新しい内膜を作りますので同時進行で行うことでより内膜は厚くなります。
Q 薬で厚くなった内膜は薬をやめることで、薄くなることはあるのでしょうか?
A 自身からもホルモンを発しているので維持できることもありますが、薬をやめたとたんにホルモンが下がってすぐに生理が来てしまうこともあります。また内膜そのものに寿命があり、それは2週間です。妊娠しなければ薬を続けていたとしても細胞は死んでしまいますので生理が来ます。
Q SEET法について詳しく教えてください。
A SEET法では卵の培養液を子宮に入れます。培養液には卵から分泌された有効成分が含まれおり着床を助けると言われています。
Q ERPは内膜の厚さに問題がない人への効果はあるのでしょうか?
A 内膜の厚さだけではなく、卵の成長にも効果があると考えます。海外では習慣流産にも有効とされていますが、その証明をすることはできません。原因不明の着床不全の方にもERPを受けていただきたいと考えております。
Q オプションの有効成分の含有量調査は、それをすることによって+αの効果があるのでしょうか。
A いいえ、ありません。こちらはご希望によりご自身のERP液にどれぐらい有効成分が含まれているのかを知り、納得していただくためのオプションです。
Q 既にERP液を注入した方は3名とのことですが、その後に注入した方々の結果はいつ頃発表されるのでしょうか?
A 注入時期は患者様自身が決めますので、発表時期はお伝え出来ません。データが集まり次第発表したいと思っておりますが、詳しい結果をお伝え出来るまでのデータが集まるまでには時間がかかると思われます。