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スタッフコラム・ブログ

体外受精・胚移植(ET)後の過ごし方

夏も本番、8月に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、患者様からよくご質問を受けます「ET後の過ごし方」について培養部からお話させていただきます。
皆様からよく「ET後は安静にしていなければいけないのか?」や「重い荷物は持たないほうがいいのか?」などの質問をいただきますが、普段通りの生活を送っていただいて問題ありません。横になってばかりいると、逆に血流が滞る可能性がありますので、通勤や買い物などで適度に動いて頂いた方がよいと思われます。
また重い荷物に関しても、控えていただく必要はないと思います。
入浴もET当日から可能です。
逆に気をつけていただくとしたら、喫煙が挙げられます。
喫煙は「百害あって一利なし」です。
喫煙することによって、卵管末端で卵子をとらえる能力の低下や、卵巣の排卵機能低下を引き起こします。また、体外受精の際にも喫煙女性から採取された卵は非喫煙女性から採取された卵より受精率が低下し、さらに喫煙による子宮内膜血流低下から子宮性不妊症も発生し、着床しにくいことなどが報告されていますので、どうかお控えください。
あと、飲酒に関してもよく質問を受けますが、我慢してストレスを溜めてしまうよりは、軽く一杯程度なら飲んでいただいても大丈夫だと思います。
但し、連日の飲酒は避けて、10日に1回ペースくらいなら安全と考えられています。
ET後だからといって生活を変える必要はありません。
それでも迷った時、その行動が後悔の引き金になるのかどうか自問自答してください。
後悔のない生活を送る、このことが一番良い過ごし方です。
ET前に培養士と話す時間がありますので、何か心配なことがあれば気軽にご質問ください。

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