葉酸は胎児の正常な発育に必要とされるビタミンの一つで、ホウレンソウやブロッコリーなどに多く含まれます。
食材に含まれる「食事性葉酸」と、シリアルなどの加工食品やサプリメントに添加される「モノグルタミン酸型の葉酸」の2種類があり、
モノグルタミン酸型は、体内で利用される効率が高いとされています。
厚生労働省は、葉酸について、妊娠が予定される女性は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、通常の食事から摂取する以外に、
1日400マイクロ・グラム(1マイクロ・グラムは100万分の1グラム)摂取するよう推奨していますが、先日、過剰摂取への注意喚起がなされました。
国立健康・栄養研究所によると、葉酸を取りすぎた場合、自身が発熱やじんましんなどを起こしたり、生まれた子どもがぜんそくになったりするリスクが報告されています。
サプリメントは特定の成分を濃縮したもの。通常の食品のように満腹になることがなく、気がつかないうちに必要量をオーバーして摂取してしまうことがあるので注意が必要です。
できるだけ通常の食材や、葉酸含有量表示のあるシリアルなどの加工食品から摂取し、サプリメントを利用したいときは1日1ミリ・グラムを超えないように注意しましょう。
(妊娠中のサプリメントや葉酸の摂取について解説)
http://hfnet.nih.go.jp/usr/kiso/pamphlet/pregnant.pdf