不妊症・男性不妊・人工授精・体外受精・胚移植・AID・精子バンク等の不妊治療・不妊専門クリニック。

採卵周期の注射について

日増しに寒さが身にしみるようになりました。 慌ただしい師走となり、皆様何かとご多用のことと存じます。 今回は、通院時間を割くためにお勤めや家事のやりくりにご苦労なさっている皆様へ看護部からのご提案です。 師走に限らず日頃から、月経周期に応じた通院は事前にスケジュールを組むことが難しく悩みの種ではないでしょうか。 特に体外受精・採卵周期では誘発方法をhMG/rFSH法またはクロミフェン+hMG/rFSH法とした場合、通常月経3日目から注射が開始となり注射回数分のご来院が必要となります。 月経3日目の原院長の診察で注射スケジュールが決定した後、次回の診察(月経8日目~10日目の卵胞チェック)までの注射のみのご来院は『採卵前注射のみ』というご予約枠でお越しいただきます。 『採卵前注射のみ』は診療時間内の㈪~㈭8:40~11:30/13:00~14:00/16:30~18:30 ㈮・㈯8:40~11:30/13:00~14:00 どのお時間帯も十分なご予約枠を設けていますので「予約がいっぱいで取れない」というご心配は要りません。 また、『採卵前注射のみ』は診療時間外の21:30も金曜日以外はご用意しています。(※21:30の『採卵前注射のみ』は患者様ご自身ではお取りになれないご予約枠です。ご希望の際は看護師または受付スタッフにお申し付けください) いずれのお時間帯もご来院が難しい場合のご提案として… その1:ご自宅やお勤め先の近くの病院で注射をしてもらう 注射薬は当院で処方してお持ち帰りいただきますので病院は婦人科以外でも構いません。 注射をしてもらえるかは事前にご自身で問い合わせてお手配していただきます。その際は診療時間も併せて ご確認ください。(採卵日2日前に21:30時間指定のhCG注射があります。この注射のみ当院に いらっしゃることも可能です。) その2:ご自宅でご自身で注射をする 注射器にはペンタイプの自己注射キットと医療用の通常の注射器があります。 ①自己注射キットは簡便ですし、皮下注射用で針が細いため痛みも比較的少ないところがメリットです。 デメリットは注射薬が制限されること(自己注射キット用の注射薬はフォリスチムとゴナールのみです)、 費用が高額なこと(フォリスチム600単位¥40,060 ゴナール900単位¥58,800)です。 ②医療用の注射器を使用する場合はどの注射薬でも対応できます。また、費用は保険適応外となるため 通院なさるよりはご負担がかかりますが(上記『その1』のケースも同様です)自己注射キット用の 注射薬より安価(フォリスチム75単位¥3,630 ゴナピュール150単位¥1,870)です。 ただし、事前に『自己注射練習』というご予約をお取りいただき40~60分間看護師と注射の練習を なさる必要があります。慣れてしまえば手順は難しくありません。問題は痛みです。 通常は筋肉注射となりますが、一般的に痛みが強い注射です。痛い注射と分かりながらご自身で ご自身のお身体に針を刺すというのは勇気の要ることです。 実際に、自己注射練習中にリタイアされる方も少なくはありません。 それぞれにデメリットはありますが、ご自身で注射ができればご来院の負担は軽減できます。 おひとりおひとりのライフスタイルや価値観に合った方法を選択いただけるようサポートさせていただきますので、ご不明な点がありましたら看護師にお声かけください。
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