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「復興の桜」【看護部より】
こんにちは。看護部です。
最近は春らしい暖かい風を感じ、東京でもあと一週間もすれば桜が咲き始めるでしょうか。
毎年桜を見ると日本に生まれて良かったなぁと思います。日本人にとってやはり桜は特別なものですね。
歌手のシンディローパーさんは去年コンサートのために来日してる時、東日本大震災がおきました。
一年がたち、先日石巻市に復興の証になればと桜の苗をおくったそうです。
ちょうど去年の今頃は私の済む埼玉県は計画停電の該当地区で、日没後に停電が当たるとろうそくで過ごしたり、落ち着かない日々を過ごしていました。
少し前ですが、新聞の寸評にこんな記事をみつけました。
「宮城県南三陸町でケアマネージャーをしていた三浦さんは津波で夫と義父母を失った。当時三歳だった一人娘のゆうちゃんは今も見つかっていない。義母の遺体は、腕が何かを抱きかかえているような格好で見つかった。知人らが義母を最後に目撃したのは、ゆうちゃんを腕にかき抱き、逃げる姿だった。三浦さんの母千葉さんは夫とともに隣に住む90歳の女性の手を引いて高台へと走った。だが、途中で手が離れてしまい、女性は濁流にのまれた。あの時の自分を責め、毎晩、女性の事を考えてしまうという。千葉さん夫婦は今、仮設住宅で暮らす。隣は三浦さん。親子で語り支え合う日々が救いだ。-後略ー」
その記事は最後こうまとめられていました。
「故事に学び、減災について考える。不帰の人を悼み、忌わしい記憶にさいなまれながら、被災地の人を思う。そんな一日としたい。」
桜の花が被災された方々の気持ちを少しでも癒してくれますように。
私もそんな願いをこめて今年の桜をながめてみようと思います。