暑い夏を終え、過ごしやすい秋を迎えました。
”食欲の秋”ということで食べ物についてお話させて頂きます。
食べ物には「体を温める食べ物」と「体を冷やす食べ物」があり、寒い地域の食べ物は体を温め、トロピカルフルーツを始め南方産の食べ物は体を冷やします。
今のように、暖房器具が発達していなかった時代の寒い地方の人たちが、味噌や鍋物、漬物など塩分の多い食べ物をたくさん食べていたのは、塩やしょうゆが体を温めるということを経験から学んでいたからです。
からだを温める食べ物として、昔から”マゴワヤサシイ”
「マ(豆)、ゴ(ゴマ)、ワ(ワカメ)、ヤ(野菜)、サ(魚)、シイ(しいたけ、きのこ)」
といわれているように、良質のたんぱく質、ミネラル、ビタミンが含まれた食べ物はからだを温めるのです。
風土、採れる季節にあった食べ物はおいしく、栄養価も高いものといえるのでしょう。
日本の風土にあった旬な食材を楽しく、からだを温めていきましょう。
スパイス系では、生姜をはじめ、唐辛子やシナモン、コショウなどのスパイスも体を中から温めるのでおすすめです。
《体を温める食べ物の性質・陽》
●黒っぽい食べ物
●寒い地方で採れる食べ物
●硬い食べ物
●土の下で採れる食べ物
今の季節ですと、かぼちゃやさつま芋などが体を温めます。
甘いものが食べたいときなどにも助かります。
体を冷やす食べ物といっても熱や塩を加える事によって陽性に変化します
生野菜サラダなど、冷たいものがおかずに用意されている場合は、食べ方を工夫してみましょう。
最初にお茶や汁ものなど、温かいものを二口、三口胃に入れてから→サラダ→おかずというぐあいに、温かいものと温かいものの間に食べるようにすれば、胃の粘膜を冷えから守ることができます。