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スタッフコラム・ブログ

胚盤胞ランクについて

こんにちは。段々と暖かい日が増えてきました。皆さま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?お天気に恵まれて、お出かけ日和でしたね。
本日のコラムは培養が担当いたします。
胚の凍結を行った方にお渡ししている胚・未受精卵凍結保存リストに『胚盤胞ランク』という新しい項目が加わりました。
当院でお預かりしている凍結胚盤胞を順位付けしたものです。順位付けの基準となる項目は
・胚盤胞のグレード
もっとも良いグレードはAAで低いものはBCからになります。当院ではグレードCCは凍結しておりません。
・胚の凍結日
培養6日目で凍結した胚よりも5日目で凍結した胚のほうが順調に育った良い胚となります。
・胚盤胞の大きさ(胚のグレードの一番最初にある数字。グレード4AAであれば、4の部分です)
胚盤胞の成長段階を表す数字です。現在の胚盤胞の凍結基準は拡張胚盤胞(4○○)、孵化中胚盤胞(5○○)孵化後胚盤胞(6○○)になります。孵化中胚盤胞(5○○)の順位を高くしております。また、過去に凍結をしていた完全胚盤胞(3○○)の凍結は現在しておりません。
・正常受精が確認できているかどうか
正常受精が確認できている胚が良い胚となります。正常受精未確認の胚についても正常受精の可能性がありますので凍結、移植の対象になっております。
・受精の方法
IVFで受精操作を行った胚の順位を高くしております。続いて顕微授精(ICSI)、レスキュー顕微授精(R-ICSI)の順になります。
以上の項目を比較して順位付けを行っております。
分割期の胚については順位付けを行っておりません。
このランキングにより、移植の際に患者さまご自身で希望に合った胚を選択しやすくなりました。もちろん今まで同様、『良い胚を1個、培養士の選択にお任せ』することも可能です。
できたばかりの項目なので分かりにくい点もあるかと思いますので、何かご不明点があればお気軽にスタッフにお尋ねください。
先日のメールでもご連絡いたしましたが、採精カップの変更、IVFファイルの差し替えなど、当院では患者さまにより良い治療を提供するためにその都度院内システムの改善を行っております。変更が多く、皆さまにとってはご不便に感じることもあるかもしれませんが、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

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