こんにちは。看護部です。
十五夜を過ぎ、朝晩は秋の風を感じるようになりました。
夏の疲れが出てくる頃ですが、体調を崩されてはいませんか?
今回のコラムは看護部からのお願いです。
マニキュアやジェルネイル、ネイルシールなどが一般的になり、季節を問わず爪のおしゃれを楽しまれている方を非常に多く見かけるようになりました。
これまでも直接看護師からお声かけした方もいらっしゃると思いますが、採卵やポリープ搔爬などの手術前にはこれらを落としてご来院ください。
採卵やポリープ搔爬など静脈麻酔を使用する手術では、術中に使用する薬剤などの影響により患者様の体調に変化をきたしやすい状態となり、その変化を知るために血圧・脈拍・血中酸素飽和度(SpO2・サチュレーション)の測定を行っています。
「血中酸素飽和度」というのはなかなか聞き慣れない言葉だと思いますが、呼吸状態を測定するとても大切な項目です。
すでに術前検査を受けられた方は、外来処置室で指先にクリップを付けて数値を測定したのを覚えていらっしゃると思いますが、この血中酸素飽和度は爪に光を当ててセンサーで測定を行います。
そのため、マニキュアやジェルネイルなどをしていると測定がうまくできない場合があるのです。
患者様より「1本だけ落として来れば良いか」とご質問を受けることもありますが、点滴を取った側の指で測定を行うため、どの指で測定するかは当日にならないとわかりません。また、使用している色によってはネイルの上から測定ができる場合もありますが、確実ではありません。
以上の事から、手術の前には手指のマニキュア・ジェルネイルは落としてご来院ください。
安全に手術を行うために必要なことですので、ご理解ご協力頂ければと思います。