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精子検査は郵送でも可能!男性不妊検査の重要性について解説

不妊症に悩むカップルのなかには、原因が女性側にあると思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。しかし、男性側に不妊症の原因がある場合も約半数を占めています。不妊の原因が男性側にあるのかを調べる方法として、重要なのが精子検査です。 関連記事:【不妊治療】男性側の原因や種類について|男性不妊になりやすい人の特徴や保険についても解説 そこで本記事では、精子検査(男性不妊検査)の重要性について解説します。検査機関によっては、郵送など負担の少ない方法でも検査が可能ですので、ぜひ参考にしてください。

不妊治療における精子検査(男性不妊検査)の重要性

不妊治療では、女性の不妊検査だけでなく男性側の不妊検査(精子検査)を行なうことも重要です。その理由を解説します。

不妊原因の約半数は男性側にあるといわれている

不妊にはさまざまな原因があり、大きく分けると女性側に原因がある場合、男性側に原因がある場合、女性と男性のどちらにも原因がある場合の3つに分けられます。WHO(世界保健機関)が不妊のカップルを対象に行なった調査では、上記3つのうち、男性側に原因がある場合と、女性と男性どちらにも原因がある場合を合計した割合は約半数に上りました。つまり、不妊の原因は男性側にあることも大いに考えられるため、適切に不妊治療を行なうためには男性側の検査も欠かせません。

最適な不妊治療のためには男性の検査も重要

不妊治療を適切に行なうためには、原因を特定することが大切です。男性による不妊の原因はさまざまありますが、代表例として以下が挙げられます。
  • 機能不全:勃起ができない勃起障害や、勃起はするものの射精がうまくできない射精障害など
  • 精路通過障害:精巣内では精子が生成されているにも関わらず、精子が体外に出るまでの通り道に障害があり精液中の精子がない、または少なくなる
  • 造精機能障害:精子を作る機能に問題がある
副性器障害:精巣上体・前立腺・精嚢など副性器と呼ばれる器官に問題がある 上記のなかで最も多いとされる原因は、造精機能障害です。造精機能障害があるかどうかは精子検査によって明らかになります。そのため、不妊治療を行なうのであれば精子検査は不可欠といってよいでしょう。 また、精液量、運動率、正常形態率、DNA断片化率は加齢の影響を受ける可能性もあります。そのため、過去に精子検査を受けて異常がなかった場合でも、妊娠できない状態が続いているのであれば再検査を行なうのがおすすめです。 以下のリンク先では、不妊症の原因について男女別に詳しく解説しています。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

精子検査(男性不妊検査)で調べられること

精子検査(男性不妊検査)を行なうと、具体的にどのようなことがわかるのでしょうか。精子検査の具体的な内容や、精子検査からわかることについて解説します。

精子検査(男性不妊検査)の具体的な内容

精子検査で行なわれる内容は、以下の通りです。
  • 精液量・精子数(1cc当たり)
  • 精液量に対する精子の割合
  • 1cc当たりの精液中、また、精液全体における動作が確認できる精子の割合
  • 精子の移動距離・移動速度の平均(1秒当たり)
  • 精子の正常形態率
  • 直線速度25μm/秒以上の精子の割合・濃度

精子検査(男性不妊検査)で何がわかるのか?

前項で、精子検査の具体的な内容を紹介しましたが、これらの項目から何がわかるのでしょうか。精子の数や運動率、高速性、正常形態率などの数値と基準値を比べることで、男性側からみた妊娠の可能性を判断します。 はらメディカルクリニックでは、以下が基準値です。
  • 精液量:0ml以上
  • 精子濃度:2,000/ml以上
  • 精子運動率:50%以上
  • 高速運動率:25%以上
また、DFIと呼ばれる検査もあります。DFI検査は採取した精子のうち、DNAが損傷した精子の割合を調べるものです。精子の濃度や運動率などに問題がない場合でも、DNAが損傷した精子の割合が高ければ、妊娠率の低下や流産率の上昇などが懸念されます。 はらメディカルクリニックではDFI検査はオプションとなっていますが、精子検査を行なう際はDFI検査も併せて行なうことをおすすめします。

【衝撃の事実】精子凍結する事にしました。

 

はらメディカルクリニックの精子検査は来院1回でOK

はらメディカルクリニックで行なっている精子検査の方法について解説します。 精子検査の重要性を理解していたとしても「婦人科に行きにくい」「精子検査の時間が取れない」という方もいるのではないでしょうか。はらメディカルクリニックでは、そうした方々の負担を極力少なくするために、申し込みや結果通知を来院不要で行なえます。ただし、採取した精子の提出も郵送にしてしまうと正確な検査ができないため、提出に限っては来院が必要です。

検査の申し込み方法

まず、検査の申し込み方法を解説します。
  1. 検査の申し込み下記リンク先の「精子検査お申込み」ボタンを押してフォームへ必要事項を記入し、検査の申し込みと決済を行います。
  1. 採取容器と説明書が送られてくる申し込み時に入力した住所へ、通常3診療日以内に採取容器などを送付します。
  1. Webサイトで検査日を予約するID・パスワードで保護されたページから検査日を予約します。IDとパスワードは、検査容器とともに送られてくる説明書に記載されています。精液は診察予定時間の3時間以内に採取する必要があるため、その点も考慮して検査日を選びましょう。なお、体調によって検査結果が変わることはそれほどありませんが、できるだけ体調が良い日に合わせることをおすすめします。また、必要以上の禁欲をする必要はなく、2~6日程度の禁欲期間を設ければ問題ありません。
  1. 精液を専用容器に採取する診察予定時間の3時間以内または院内で精子を採取します。精子はマスターベーションにより採取してください。オイルやコンドームの使用、マスターベーション以外の方法での採取は行なわないようにしましょう。精子は射精した全量を容器に入れて提出します。提出までは常温で保管してください。冷蔵すると精子が死滅するため、冷蔵は厳禁です。
  1. 検査結果と診断レポートが郵送される検査から約10~20日後に郵送で検査結果などが送られてきます。結果から男性不妊の可能性がある場合は、医療機関へ相談しましょう。現在妊活をしている、またはブライダルチェックを検討しているという方は、精子検査をやってみるべきか悩んでいるのであれば、以下のリンクに詳しい検査の内容が記載されていますのでぜひご確認ください。。

まとめ

不妊症の原因はさまざまで、男性にも原因がある場合は約半数にも上ります。適切な不妊治療を受けるためには原因の特定が重要です。不妊に悩んでいるのであれば、男性も精子検査を行なう必要があります。 精子検査を行なえば、精子の数や濃度、運動率などから男性側からみた妊娠の可能性に問題がないかが明らかになるため、不妊治療の方針も立てやすくなるでしょう。 はらメディカルクリニックでは、患者さんにできるだけ負担をかけないように、来院を最小限に抑えた精子検査が可能です。不妊症で悩んでいる方やブライダルチェックなどを検討している方は、ぜひはらメディカルクリニックでの精子検査をご検討ください。
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