体外受精説明会レポート(2/16(土)開催分)
【開催日時】
2月16日(土)
15:30~17:30
【ご参加頂いた方】
・参加人数・・・137名
→ご夫婦での参加 ・・・・・・・・・・・・116名(58組)
→おひとりでの参加・・・・・・・・・・・・21名
【頂いたご意見】
・体外受精のリスクについての説明が欲しかった
・分かりやすい説明で非常に勉強になった、初診予約をして然るべき検査や治療を受けたいと思う
・理解が深まりました
・私達は既に治療を原さんで受けています。(人工授精1回のみですが)今回再度勉強するために受講させて頂きましたが、方針の整理のきっかけに出来ました。ありがとうございました。一年前にこちらの説明会に参加いたしましたが、わかりにくく、右も左も分からずという感じでしたが、今回はとても分かりやすかったです。少し不安がとれました。
・大変分かりやすかったです、ご説明ありがとうございました。
・とても分かりやすかったです、ありがとうございました。
【頂いたご質問】
Q 人工授精の実施をしただけでも体調が悪くなるため、採卵が心配。自宅が遠い場合に近くの医療機関で連携フォローはありますか。
A 採卵後のフォローを他施設と連携するということは出来ません。おそらくいずれの施設も同様です。体調不良がある場合は当院までご連絡ください。また、ご遠方であるということでご不安であれば、ご自宅の側の医療機関で体外受精をされてみてはいかがでしょうか。
Q 人工授精の周期で1回だけ坐薬を使用したが、入れた途端に気持ちわるくなり、生活に支障がでた。このような状態で排卵誘発剤は使用できるか。クロミッドでも体調が悪くなる。
A 坐薬と排卵誘発剤ではホルモンによる影響の出方が違うためなんとも言えませんが、クロミッドでも体調が悪くなるのであれば難しいかもしれません。体調を崩さずに治療することを優先されるのであれば完全自然で行う方法が良いです。ただし、採取卵は1つのため胚盤胞到達は難しいかもしれません。
Q 人工授精でも体調悪くなり、クロミッドでも体調悪くなり、坐薬もダメで、使用できない薬が多く感受性が強いのですが、このような人はいますか?
A そのような方がいるかどうかはわかりませんが、多くはないと思います。ただ、患者様が辛さを感じていることは事実なので無理をせず自然周期でされてみてはいかがでしょうか。
Q 友人から流産アウスが一番つらいからそれについてよく聞いてくるように言われたのですが、どうですか?
A 精神的な辛さがあります。また、身体的にはアウスは麻酔を使用しますが、子宮口が開かない場合にはラミナリアを使用しますがこのラミナリアの注入がかなり痛みを伴います。
Q 26日に初診予約をとっているが、現在の施設で治療を継続することになったのでキャンセルしてもいいですか?
A もちろん、自由にキャンセルしてください。
Q 子宮内膜再生増殖法ERPは他の施設の患者でも治療できるのか?
A はい、いずれの施設の方でもできます。
Q 採卵日は12:20までに帰れるか?
A 採卵決定時に早めの退院が希望かどうか確認しておりますのでその際に希望をお伝えください。患者様が遅刻せず、精子も時間通りにご用意いただけ、その日に特質したイレギュラーがなければ12時までにお帰りいただけることが多いです。
Q ET後は安静が必要か?
A 不要です。着床のメカニズムは自然妊娠と同じです、自然妊娠では普通に生活をして妊娠されていきますが同様です。ただ、それが気になるようであれば安静にしていただいても結構です。
Q 採卵後、気持ち悪くない人はいるか?
A はい、初回は緊張もあり採卵後に気持ち悪くなり長めに滞在される方もいます。
Q 夫の体調がよくなってきたため、精子検査を受けようと思って予約を取った。産み分けありの項目で予約を取ってしまったが、産み分けはやっていますか。
A 現在、産み分けは行っていません。予約項目は持参精子検査(産み分けなし)か、院内採取精子検査(産み分けなし)になりますので、予約を取りなおしていただく必要があります。
Q 22日に初診予約が取れている。月経がきそうな感じがしているが、その場合すぐ採卵周期に入れますか。
A 1周期は自然排卵の観察になるため、採卵周期に入れるのは早くても次周期からになります。そのため、初診時に月経3、4日目でも採卵周期に入ることはできません。
Q 過去の治療歴を振り返るのが辛いため、問診表の欄に治療歴を入力することができなかった。治療歴の欄に入力がなくても大丈夫ですか。
A 初診時に持参していただければ大丈夫です。また、看護師が初診時に問診を取りますので、その際にお伝えください。
Q 夫の出張が多いため、あらかじめ精子を凍結して保存しておくことは可能ですか。
A 可能です。
Q 診察は何時までになりますか。
A HPにも記載はありますが、月曜日から木曜日は18時まで、金曜日は13時30分まで、土曜日は14時30分までの診察枠になります。
Q 現在他院通院中。葉酸などのサプリを内服しても通院は大丈夫ですか。
A 問題ありません。
Q 初診時に月経3日目や排卵前だったらその時点で採卵周期に入ることは可能ですか。
A 1周期は自然排卵の観察になるため、採卵周期に入れるのは次周期からになります。
Q 注射だけでの来院を減らしたい場合は自己注射も可能ですか。
A 可能です。採卵周期に入る前までに看護師との自己注射練習を受けて頂ければ自己注射を行うことができます。
Q HCGは何を使用していますか?HCGの注射も来院ですか?
A 当院では遺伝子組み換えのHCG製剤のオビドレルを推奨しています。この注射は皮下注射で全例自己注射になっています。自己注射の練習練習は不要です。採卵の実施が決まった際に、看護師が打ち方を説明します。
Q 刺激はどのように決めていますか?
A 月経3・4日目のホルモン値や他院で採卵経験があればそれをもとに、誘発方法が決定します。また、誘発方法のご希望があれば要望書に記入してください。
Q 採卵の際は個室になっているとのことだったが、しっかり休めますか?
A 採卵のお部屋は個室になっているので、ご主人様の付き添いも可能です。通常の退院は13時頃なのでゆっくり休んでいただいて大丈夫です。
Q PCOがあり月経不順で、1年月経が来なかったり、2ヶ月出血が続いたりしています。他のクリニックに少し通院していたが、治療が辛くなってしまい、通院できなくなってしまいました。今も出血が2週間続いていますが、何から始めたらいいですか?
A 月経が不順であれば、まずは月経を起こすことが必要になります。今は月経が2週間続いているのであれば、ホルモンバランスが崩れている可能性もあるので、婦人科を受診したほうがいいと思います。不妊治療の病院に行きにくいのであれば、普通の婦人科でも大丈夫です。
Q AMHが7以上でPCOがありますが、体外受精はできますか?誘発しても問題ないですか?
A PCOがあっても体外受精は可能です。しかし、PCOの方は卵が多くあるので誘発が強すぎるとOHSSになる可能性もあるので、誘発方法は診察時院長にご相談下さい。
Q 人工授精ではHCGの注射はしないのですか?
A 人工授精の場合は排卵を促すためにHCGの注射は実施しています。排卵済の場合には、HCG注射は実施しません。注射も妊婦尿由来hCG製剤と遺伝子組み換えhCG製剤があるので、AIH実施が決まった際に再度確認してください。
Q 自己注射はいつまで練習する必要がありますか?
A 自己注射の希望があれば、予約は電話か来院時のみになっているので、日にちや時間は看護師にご相談下さい。採卵周期に入る前の周期がベストですが、採卵周期に入っていても自己注射の練習は可能です。
Q 現在、来週頭に初診の予約をしています。遠方のため、その日に自己注射の練習をしたいのですが、可能でしょうか?また、予約が必要なら今の時点で予約したいです。
A 自己注射の練習は予約制となっているため、初診当日の実施は難しいです。また、予約も初診後にとれるようになりますので、まずはご来院ください。
Q 現在通院中で人工授精6~7回行っています。次週期5日目に来院予定だが、そこから体外受精周期に変更したいのですが、可能ですか?
A D5ですと卵胞発育数が決まってきてしまうが、医師とご相談の上、採卵周期に入ることは可能です。先に採血が必要か、来院時受付にご相談頂ければ、その際に医師に確認致します。
Q 採卵時に、育ってきた卵胞は全て取りますか?それとも3個まで取って残りは残しておいたりしますか?
A 育ってきた卵胞は、基本的に取れる位置にある場合は全て取ります。残しておくことはしません。
Q 顕微授精のリスクに関して教えてください。体外受精よりも奇形児が増えますか?
A 体外受精と顕微授精で同一人物の精子を使用した場合、どちらの方法であっても確率は変わらないと考えられます。ただし、顕微授精の場合、患者背景として精子所見不良の方が多いので、産児に遺伝して同様の状態になる可能性があります。そのため、全体で見たときに体外受精よりも奇形児に限らず、精子所見不良などの異常があらわれる確率が高くなります。
Q 精子の奇形が、子供の奇形に関係しますか?
A そのようなデータは出ていません。奇形精子が多いと、自然妊娠の確率、体外受精の受精が低くなります。
Q 泌尿器科は何曜日ですか?
A 土曜日です。ただし、月に二回なので、日程が合わす当院で受けられなさそうなら他院で受けていただいても結構です。
Q 他院にて治療中で、凍結胚があります。移送したいのですが、お金はかかりますか?
A 移送自体に料金はかかりません。当院にお持ち込みいただく場合には、凍結保存代として、胚一つ当たり2万円かかります。また、当院で移送のための液体窒素を用意する場合、最大で1万円かかります。
Q 他院で移植三回(初期胚2回、胚盤胞3BB一回)しているが、妊娠反応が出たことがない。なにかできることはありますか?
A 全ての治療歴を拝見していないので、既に行っていることもあるかもしれませんが、EGや二個移植など、できることは他にもたくさんございます。
Q 生理開始日があいまいで、移植日がずれているのではないかと思っています。どうしたらよいですか?
A ホルモン補充周期であれば、お薬で調節できるので、こちらの方法をご選択いただければと思います。
Q 初診は月経周期の何日目に来院する必要がありますか。
A 初診は月経周期に関係なくご予約・ご来院いただけます。
Q 完全自然と排卵誘発の刺激をおこなうのとではどちらがいいですか。
A 薬をあまり使用したくないのであれば自然の方がいいです。そうでなければ刺激をした方がいいと思います。刺激をして採卵数を増やせば、一度の採卵で多くの胚盤胞を凍結できる可能性が高まります。そうすれば採卵の回数が減り、コストも抑えられます。また、2人目などを考えるのであれば、若いうちに凍結胚数をより多くした方がいいので、採卵数を増やすために刺激をした方がいいと思います。
Q 分割期と胚盤胞ではどちらの方がいいですか。
A 胚盤胞まで培養した方がいいです。受精した卵子は培養3日目の分割期までであればある程度順調に成長します。しかし、そこで分割が止まってしまうものもある為、分割期胚を移植しても子宮内で胚盤胞になるかはわかりません。体外で胚盤胞まで育ったものだけを移植した方が分割が停止する胚を選別でき、妊娠率は上がります。
Q 仕事の都合で通院できる日が限られますが大丈夫でしょうか。
A 採卵周期に入った際に、「今周期採卵ご要望書」を提出頂きます。そこに来院できない日を記入する欄がありますので、それを書いていただければ医師がスケジュールを調整いたします。
Q 他院に通っていますが、受精方法は勝手に決められてしまいます。説明会の中で培養士が説明に伺い、そこで決められるとのことでしたが、受精方法を相談できますか。
A はい。その日の卵子・精子の状態をみて、相談の上で受精方法を一緒にお決めします。
Q 子宮筋腫があるのですが採卵は出来ますか。
A 子宮筋腫の大きさ、位置により異なります。切除するかどうかは医師とご相談ください。
Q 他院で排卵は問題ないと言われています。こちらでも最初に排卵の状態を確認しないといけないのですか。
A 院長は自身で排卵の状態を確認したいとのことで、他院で排卵が確認できていても一度診させていただいております。どうしても早く採卵周期に入りたいとのことであれば、院長にお伝えください。
Q 不妊治療未経験ですが、最初から採卵する方はいますか。
A はい、いらっしゃいます。年齢が高い方や、精子の状態が悪い方などははじめから体外受精を選択されます。