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卵管鏡下卵管形成術(FT)

不妊症の検査・治療

卵管鏡下卵管形成術(FT)とは

卵管鏡下卵管形成術(FT)とは卵管の通過障害を改善するために行います。 子宮卵管造影検査で、卵管狭窄(通過はあるがかなり狭い)や閉塞(通過性がない)と診断された場合が対象です。 卵管の中を観察しながらバルーンというプラスチックでできたチューブを通し、通過障害のある部位を広く押し広げ開通させます。 最後に卵管鏡(胃カメラのようなもの)により卵管内腔を観察して通過状況を確認します。
入院 必要なし。外来として実施。
麻酔 使用します。原則局所麻酔ですが、静脈麻酔も可能。
所要時間 10分~20分程度 ※来院から処置前準備、点滴、消毒などお帰りまでの全所要時間は約60~90分
費用 片側:¥139,230〜(保険) 両側:¥278,460〜(保険) ※民間保険でFTが対象になる場合がありますので保険会社にご確認ください。 書類作成が必要な場合は¥4,000かかります。 ※はらメディカルクリニック以外の施設に通院されている方で初診時に紹介状がない場合は初診料に加えて¥6,600円(税込)の費用がかかります。
事前検査 子宮卵管造影検査¥8,360(税込) (他院で実施の場合はフィルムか、データをお持ちください) 感染症一式¥14,000 (HBs抗原、HCV抗体、RPR、TP抗体、HIV、風疹ウイルス抗体、クラミジアIgA、クラミジアIgG、HTLV-1抗体(PA)、TSH、FT4) 術前検査¥8,800(税込)(採血、経皮酸素濃度分圧、体重測定、血圧)
実施時期 月経終了後でしたらいつでも可能
効果 FT実施後の妊娠率は20~40%です。 FT実施後は平均3~4カ月以内に妊娠することが多く、効果は約6カ月継続すると言われています。
注意点 軽い腹痛や出血、発熱があることがあります。 腹腔内に出血をおこし、入院を必要とする可能性がまれにあります。 麻酔の副作用で吐き気やふらつきがあることがあります。
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どのような方に有効なのか?

子宮卵管造影検査で卵管狭窄(通過はあるがかなり狭い)や閉塞(通過性がない)と診断された方で体外受精ではなくタイミング療法や人工授精などの自然妊娠を希望している場合

卵管鏡下卵管形成術(FT)の流れ

1先端に内視鏡(卵管鏡)を内蔵した細いカテーテルを使用します。

2カテーテルを膣から挿入し、子宮頭部を確認した後子宮内に挿入し、卵管の入口を探します。

3入口を見つけた卵管内にバルーンを伸ばし入れてゆきます。

4卵管内で狭窄している場所をバルーンで広げ入れていきます。同時に閉塞部分もバルーンで拡張していきます。

5すべて終了後にバルーンを戻しながら卵管内を確認し手術を終了します。

よくある質問

痛くないですか?

局所麻酔、あるいは静脈麻酔を用いますので痛みはほとんどありません。

どのような場合にFTを行いますか?

子宮卵管造影検査で卵管が原因と考えられる場合には、FTを優先して行います。 片側の狭窄や閉塞でもFTを行い通過性を回復します。その他に、卵管痙攣によるピックアップ障害にも有効とされています。

FT後の妊娠率は?

FT後の妊娠率は両側閉塞の場合に、20%前後、片側閉塞で約35%です。 FTを受けてから妊娠までの経過時間は平均3~4か月です。FT後6か月経過しても妊娠しない場合には、体外受精を考慮します。
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