精子提供
不妊症の検査・治療
あなたの選択によって、
不妊に悩むご夫婦を救うことができるかもしれません。
無精子症、自分の「普通」だった将来像が崩れました。
無精子症とは精液中に精子が全く見られない状態です。これを絶対的男性不妊といい、妊娠は不可能であることを意味します。無精子症と診断された男性はその瞬間、今まで普通だと思っていた親になることへの道が閉ざされたように感じてしまいます。
「自分は男として夫として失格ではないか」
「妻には子どもが持てる希望があるなら離婚という道もある」
「でもこの先一人で生きていくのだろうか」
精子提供を受けることで、
親になれる可能性があります。
精子提供とは
無精子症(精液内に精子がいない状態)や、精子に受精能力がないと診断された夫婦に対し、第三者の精子を提供することです。提供された精子は人工授精や体外受精に用いられます。
精子提供者を募集します
はらメディカルクリニックでは、無精子症による男性不妊の悩みを抱えているご夫婦のために精子を提供して下さる精子ドナーを募集しています。無精子症の夫婦は多いため、20歳から40歳未満の健康な男性を広く募集しています。日本の精子バンクは欧米と異なり、患者夫婦は精子提供者を選ぶことはできません。それは、日本における提供精子の医療は子どもの福祉が優先されているためです。あなたの選択によって、不妊に苦しんでいる夫婦を救うことができます。
精子提供の手順
1専用フォームから申し込み
2クリニックで説明と検査
精子ドナーとなるに際しての注意事項の説明・面談を行います。また提供精子の基準を満たしているかの検査を行います。
検査内容:感染症等の採血検査、精子検査
3精子ドナー登録完了、精子提供開始
精子ドナーとしての基準を満たしていることが確認できた方は、ここから精子ドナーとして精子提供を開始できます。
提供された精子は全て凍結し、人工授精や体外受精に使用されます。
初回ご面談の際に実費相当分(交通費、通信費、精子採取から提出にかかる時間、健康管理)の補償について説明いたします。
現在、精子が足りていません
はらメディカルクリニックでは2022年1月より精子バンクを開始しましたが、精子の数はまだ充分ではありません。私たちは今まで行ってきた非配偶者間人工授精(AID)に加え、日本産科婦人科学会の提言を元に作成した提供精子による生殖補助医療の実施要項を定め、体外受精も行える体制を整えました。しかし、提供できる精子の数が少ないため、治療を希望する夫婦がいてもすぐに治療に進めない現状があります。
(1)健康男性であること
- 年齢は満20歳以上、満40歳未満(新規登録の時点で38歳以下であること)
- 日本国籍を有する者
- 適正身長、適正体重
- 専門学校生、大学生、あるいはこれを卒業した者
(2)生活
- たばこを吸ったことがない、あるいは、喫煙歴が合計1年以下であり、過去3か月以内ではないこと
- 麻薬や覚せい剤などの使用歴がないこと
- 犯罪歴がないこと
(3)精子所見
- 精子所見が良好であり、WHOの基準を満たしていること
(4)感染症
- 次の感染症が全て陰性で、既往もないこと。また、これを6ヶ月ごとに継続的に検査すること
- B型肝炎
- C型肝炎
- エイズ検査(HIV1/2)
- 梅毒
- HTLV1
- クラミジア検査
(5)遺伝リスク
- 50歳以下で亡くなった3親等以内の血族が2名以下であること
- 本人と3親等以内の血族の家族歴から、特定の遺伝性疾患、先天性疾患、難病指定の疾患における家族歴がないこと
(6)倫理観
- 生命倫理観を持ち、社会的配慮があること。精子提供における倫理観について自分の意見をもっていること
(7)精神面
- 精神疾患の既往がないこと、安定していること
- 当院で健康調査をうけること
(8)その他
- 他の精子バンクで精子凍結をしていないか、他の精子バンクで既に精子の凍結をしている場合はその凍結バイアル数が2バイアル以下であること
- 配偶者がある者は、配偶者の同意も必要とすること
精子提供をお考えの方へ
精子提供者への感謝の言葉
ドナーさんが提供してくださった精子は大事な娘の命の一部です。ドナーさんは命の恩人。いくら感謝してもしきれません。
娘の誕生はいままで味わったことのないくらいの大きな幸せでした。必ず娘を幸せに育てていきます。そしてドナーさんのこれからの人生も幸多きことを心より願っております。本当に本当にありがとうございます。
無精子を告知されたときの衝撃は未だに忘れられません。家族を作りたい、でも私たち夫婦が子どもを望むことはエゴなんじゃないか、とか葛藤の日々でした。幸いにも子どもを授かることになり、本当にいま幸せです。こんな幸せをドナーの人や病院の協力がなければ私たちは得ることができませんでした。本当にありがとうございます。
※清水清美(2014)『Family Building AID-家族になるということ-』すまいる親の会,p25より抜粋
インタビュー
精子提供を受けてお子さんを授かったご夫婦からお話をお伺いしました。
ドナーさんが提供してくださった精子は大事な娘の命の一部です。ドナーさんは命の恩人。いくら感謝してもしきれません。
娘の誕生はいままで味わったことのないくらいの大きな幸せでした。必ず娘を幸せに育てていきます。そしてドナーさんのこれからの人生も幸多きことを心より願っております。本当に本当にありがとうございます。