不妊症・男性不妊・人工授精・体外受精・胚移植・AID・精子バンク等の不妊治療・不妊専門クリニック。

卵子凍結ができる年齢

不妊症の検査・治療

当院では、20歳から44歳の女性の卵子凍結を行っています。卵子凍結の有効性や必要性から考える適切な年齢については次の通りです。凍結卵子の最長保存期間は50歳の誕生日の前日までです。

有効性から考えると34歳まで

卵子の質の低下が少ない20代~34歳までの卵子を凍結保存しておくことは将来の妊娠に有効です。

必要性から考えると36歳前後

研究により、子供1人を90%以上の確率で希望する場合、36歳までに体外受精を開始すれば間に合うという結果がでています(出展Habbeman et al.HumReprod.30;2215-21 2015)この点から考えた場合、36歳までは自然な出会いに身を任せておき、36歳になった時に結婚(事実婚)の予定がなさそうであれば卵子凍結を実施するという考え方もあります。ただし、36歳で卵子凍結をする場合には、卵子の質の低下によるデメリットを卵子数で補うために多めの卵子が必要になり費用に影響します。

それぞれの事情による39歳以上

卵子凍結の目的が将来の妊娠だけであれば39歳以上の女性の卵子凍結保存はお薦めしません。その理由はかかるコスト(時間と費用)と期待できる結果のバランスが悪いためです。しかし、皆様それぞれに思い描く人生は違います。卵子凍結という医療が自分らしい人生に繋げる方法の1つであるならば、よく相談した上で検討していきましょう。

当院では、20歳から49歳まで受精卵凍結が可能です。受精卵凍結の有効性や必要性から考える適切な年齢については次の通りです。受精卵の最長保存期間は50歳の誕生日の前日までです。

将来の妊娠に備えた受精卵凍結は36歳までが有効

卵子の質の低下が少ない34歳までの受精卵凍結がベストですが、36歳までであれば将来の妊娠に対し有効であると考えます。

39歳以上は早期妊娠を目指すため、一般の体外受精を行ってください。早期妊娠を目指さず数年後のための長期受精卵保存は向きません

39歳以上の場合、妊娠を後回しにすることはリスクになります。受精卵を凍結後は数年間の長期保存をするのではなく、早めに胚移植を行い結果を得ましょう。余剰胚をすべて移植しても妊娠されない場合は再度採卵から行います。

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