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新見解の着床前診断PGTについてNo.145

8月28日にお知らせした通り、本日9月1日から着床前診断PGTが新見解のルールにて実施されます。着床前診断PGTとは、体外受精不成功や流産の原因となる受精卵の染色体異常を調べ、異常な胚を排除することで妊娠率を上げ・流産率を低下させ、出産率をあげることを目的とする検査です。

【1】はじめてのPGT検討する方
【2】既にPGT周期開始やPGT済みの方

【1】はじめてのPGT検討の方
PGTは日本産科婦人科学会の新見解にそって以下の通り進めてください。

_①指定動画を2本視聴する
以下のページを見ると動画が2つありますので、両方の視聴が必須です。動画37分と20分の2本で尺が長いのですが、とても分かりやすいです。メリット・デメリットが整理できます。また、日本の臨床研究のデータもあります。
https://www.jsog.or.jp/modules/committee/index.php?content_id=256

_②動画を視聴して「PGTする!」と決めた夫婦は、次回来院の際に医師にお申し出ください。説明や確認をします。

_③動画を視聴して「自分達に必要か相談したい」という夫婦は、遺伝外来をご予約ください。夫婦がPGTをしたい理由が本当にPGTで得られるのかどうか、PGTは夢の検査ではなく知れる情報に限界があるため、これまでの治療経過を見ながら相談します。遺伝外来は1枠の時間が30分あるためゆっくりお話しできます。

_②③の外来にて、日本産科婦人科学会指定のチェックリストとPGT同意書をお渡ししますので、PGTを行う採卵周期の採卵日決定日までに提出してください。凍結胚盤胞にPGTする場合には、どの胚にPGTを行うのかを定めた書類の取り交わしもあります。なお、凍結胚盤胞PGTは新鮮胚に比べて成績が劣る可能性が高いため、AC/BC/CC胚へのPGTは行いません。

_PGTの費用
新鮮胚盤胞PGTの場合は検査項目が1種の場合は77,000円、検査項目が複数の場合は99,000円です。凍結胚盤胞PGTの場合は検査項目は複数のみとなり110,000円です。

【2】 既にPGT周期開始やPGT済みの方
ⅠまだPGT周期は開始していないが同意書を受取った人
ⅡまだPGT当日は迎えていないが周期は開始している人
Ⅲ既にPGTを実施して培養中の人
ⅣPGT胚を凍結している人

上記の方は全員新見解による手続きが必要です。

_①次回来院までに前述の動画を2本視聴してください。

_②以下より日本産科婦人科学会指定のチェックリストを印刷し、チェックと夫婦の署名をしたものを次回来院の際にお持ちください。不明点がある箇所のチェックは入れないでください。
https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/PGT-A_checksheet.pdf

_③新見解によるPGT同意書が必要です。以下を印刷し夫婦でご署名の上でご提出ください。
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/02/pgt.pdf

ご不明点はお気軽にお問合せください。

(2022年9月1日)

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