DNAが損傷した精子の割合を調べる検査:DFI検査と男性用サプリ、内膜スクラッチの見直し No.96
【1】DNAが損傷した精子の割合を調べる検査:DFI検査
7月1日より、DNAの損傷した精子の割合が検査できるようになります。つまり「精子の質」を調べる検査です。精子濃度や運動率に問題がある人もない人も、DNAの損傷した精子の割合が高い場合は、自然妊娠や人工授精での妊娠率低下・胚盤胞達成率の低下・胚移植妊娠率の低下・流産率の上昇に関連するため、無駄のない不妊治療をするためにはすべての男性にこの検査をおすすめします。
(1)対象者
すべての男性。タイミング人工授精で授からない場合にも有効な検査です。
(2)検査方法と費用
方法:精子検査と同じように射精精子をご提出ください。
費用:25400円(税別)
(3)DFI検査予約方法
診療予約システムの【精子検査】からご予約ください。
・【持参】精子検査(+DFI検査)
・【院内採取】精子検査(+DFI検査)
の2種類です。
(4)診断結果
検査から約2週間で診断レポートが自宅に郵送されます。診断レポートには、DFI検査からみた、タイミング・人工授精・体外受精・顕微授精の中で適切な治療の説明があります。
また、DNAの損傷した精子改善のためのサプリメントのご提案もいたします。
個別での説明を希望する場合は「精子検査結果説明(10分)」をご予約ください。お電話・来院の両方でご説明が可能です。
【2】内膜スクラッチの見直し
内膜スクラッチには、①単純内膜スクラッチ と ②子宮鏡下内膜スクラッチ の2種類があります。この2つの効果の違いについて、当院ではこれまで②の方が優位としてまいりましたが、妊娠成績の精査により2つに効果の差がないことが確認されましたので、①②とも効果の持続期間を「約2~3か月」といたします。
今後、この2つの違いは、内膜スクラッチをする上では同じですので、同時に子宮鏡検査もしたい場合には②子宮鏡下内膜スクラッチでご予約ください。②は胚移植と同じ周期で実施できます。①も②も患者様ご自身でもご予約いただけます。
公式Instagram
https://www.instagram.com/haramedical/
(2020年6月30日)