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子宮内膜炎、ERA検査、レスベラトロール、不妊治療再開のタイミング、上田と女がDEEPに吠える夜の放送、インフルエンザワクチン、不妊治療終結の体験談をお寄せください No.186

【1】子宮内膜炎検査の再検査料金
【2】ERA検査の資料更新
【3】レスベラトロールの一日推奨量変更
【4】不妊治療再開のタイミング
【5】「上田と女がDEEPに吠える夜」放送のお知らせ
【6】インフルエンザワクチン
【7】不妊治療の終結を一緒に考える会:お話を聞かせてください。


【1】子宮内膜炎検査の再検査料金
子宮内膜炎検査は、体外受精の不成功原因となる「子宮内膜の慢性炎症」を調べる検査で、「EMMA・ALICE」(先進医療)と「CD138+膣炎検査」(自由診療)の2種類があります。この度、「EMMA・ALICE」に再検査用料金が新設されました。先進医療のため各自治体の助成金や民間の医療保険が適用される場合があります。

↓子宮内膜炎検査(PDF)費用は2枚目
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/11/endometrialtest.pdf


【2】ERA検査の資料更新
ERA検査は、良好な受精卵を複数回移植しても妊娠に至らない場合に、受精卵が子宮内膜に着床できる時期(着床の窓)を特定し、それに合わせた胚移植を行うことで妊娠率の向上を目指す先進医療です。

この度、ERAの科学的根拠について説明を追加した資料を更新しました。当院でのERAを検討するタイミングや実施後の成績についても記載しております。また、ERAも再検査の料金が新設されましたので合わせてご確認ください。

↓ERA(PDF)費用と科学的根拠は2枚目
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/11/ERAEMMAALICE.pdf


【3】レスベラトロールの
一日推奨量変更
レスベラトロールは、卵巣機能の低下を防ぎ改善することを目的としたサプリメントで、天然のポリフェノールの一種として強い抗酸化作用を持つのが特徴です。当院では、動物実験や臨床成績が確認された「BABY&ME」の製品を使用しています。

この度、BABY&MEのレスベラトロールが1日推奨量を50mgから200mgに変更されることとなりました。この変更は、最近の臨床研究(J Matern Fetal Neonatal Med. 2022; 35: 7640)で200mgの摂取が治療成績を有意に改善した結果を受けたものです。これに基づき、当院では12月2日より新しい推奨量に対応してまいります。

・新しいレスベラトロールは1カプセルに100mgを含有し、1日2カプセル(200mg)を摂取してください。料金は1か月分(60カプセル)8,640円です。
・現在お手持ちの製品を使用する場合、38歳以上の方は1日4カプセル(200mg相当)を推奨します。37歳以下の方も可能な範囲で増量を検討してください。


【4】不妊治療再開のタイミング
出産後、排卵の再開によって妊娠は可能となりますが、母体とお子さまの安全な妊娠と出産のためには、子宮やホルモンの状態が十分に回復していることが必要です。当院ではこれまで、妊娠を急ぐ方のお気持ちを考慮し、WHO(世界保健機関)が「リスク高」とする産後6か月は間隔を空ける方針をとってまいりました。しかし、最近の研究では、次の妊娠までに最低1年の間隔を空けるべきだとする報告が増えており、当院でもこの指針を取り入れることといたしました。今後、出産後の不妊治療再開のタイミングは、出産から1年後とさせていただきます。この「治療再開」は、妊娠に繋がる治療(タイミング、人工授精、胚移植)を指し、採卵は含まれません。治療再開のタイミングやご不安な点については、診察時にお気軽にご相談ください。


【5】「上田と女がDEEPに吠える夜」放送のお知らせ
日本テレビの火曜日23:59放送の「上田と女がDEEPに吠える夜」にて、先週と今週の2週にわたり「不妊治療のリアル」がテーマです。番組が当院で5日間取材を行い、患者様のリアルな声を収録しました。取材にご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今週放送の後半では、前半よりもさらに深い当事者の声が発信される予定です。同じクリニックで頑張っている方々の姿に、共感できる部分も多いかと思います。先週の放送は、TVerで視聴できます。


【6】インフルエンザワクチン
インフルエンザの予防接種は、不妊治療中や妊娠中の方でも接種可能です。接種に際して、当院の医師の許可は必要ありませんので、安心してご利用ください。


【7】不妊治療の終結を一緒に考える会
「お話を聞かせてください」
当院では、2013年より「不妊治療の終結を一緒に考える会」を開催しています。今年は、12月14日(土)に開催予定です。この会は、不妊治療を止めるための場ではなく、治療を続けるか終えるか迷っている方が、自分にとって大切なことを見つめ直し、選択肢や気持ちを整理するための場です。

↓詳細は以下をご覧ください。
https://www.haramedical.or.jp/support/briefing2

会の中では、治療を終結された方の体験談をご紹介する時間があります。体験談は、疎外感や孤立感を抱えがちな不妊治療当事者にとって、ロールモデルとの出会いや未来への新たな気づきを得られる貴重な機会です。治療を終結された方で、ご自身の体験を共有していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ以下のフォームよりご入力をお願いいたします。

■あなたの終結のお話を聞かせてください。

↓入力フォーム(12月10日締切)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdYMDxxha4QbNXaPr3MM0ZFy-2L_NrBFZE2sFoktP73LdRl6A/viewform?usp=sf_link


今日はたくさんのお知らせをお届けしました。今日から12月、本格的に寒さが増してまいりますので、どうぞお体を大切にお過ごしください。

(2024年12月1日)

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