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【重要】D配信#56:当事者家族の会HP公開、第2回親子会募集開始、IVF-Dに進むまでのAID実施回数の見直し

(目次)
【1】当事者家族の会:HP公開
【2】第2回親子会:募集を開始しました
【3】IVF-Dに進むまでのAID実施回数を見直します


【1】当事者家族の会:HP公開

AID・IVF-Dで生まれた子どもと親を継続的に支援する「絵本作成会」や「親子会」について、その目的やこれまでの取り組みをウェブサイトにまとめました。この会が大切にしている想いや活動内容を、ぜひご覧ください。

https://www.haramedical.or.jp/content/provision/kazokukai


【2】第2回親子会:募集を開始しました

本日より、6月21日(土)に開催予定の「第2回親子会」への参加募集を開始しました。
詳細については、上記【1】のリンク内「4.親子会」よりご覧ください。

・親子会の内容
・親子会の特徴
・参加者の声
・次回親子会のご案内(←お申込みフォームはここにあります)

▼直接お申込みいただく場合はこちらから
https://forms.gle/xz2zjsSqPgB851R88

※お申し込み締切:4月19日(土)
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


【3】IVF-Dに進むまでのAID実施回数を見直します

当院では、独自のガイドラインに基づき、非匿名ドナーによる体外受精(IVF-D)を実施しています。

このたび、特定生殖補助医療法の影響を受ける前に、『子どもの出自を知る権利を大切にする立場』から、IVF-Dへのアクセスを早められるよう、AID実施回数を「6回から3回」へ見直しました。

正式なガイドライン改定はまだ先になりますが、当院の倫理委員会にて改定議案が承認されたことを受け、早めにお知らせいたします。

■IVF-Dへ進む要件の変更

・AID実施回数は3回になります。
・AMH 1.0未満、片側卵管閉塞、女性の年齢が40歳以上のいずれかに該当する場合は、AIDを実施せずにIVF-Dへ進むことも可能です。


■回数見直しの背景について

当院では、日本産科婦人科学会が認めていないIVF-Dを、独自のガイドラインに基づき実施しています。
その際は、倫理的な妥当性を保つために「AIDで妊娠しない夫婦」を要件とし、これまで日本生殖医学会が示す「人工授精の有効回数6回」を基準としてきました。

しかし、今後成立が予定されている特定生殖補助医療法により、

・非匿名ドナーによるIVF-Dの実施はできなくなる

・妊娠後の夫婦に対して、ドナーの非特定情報(ドナーの身長、体重、身体の特徴、血液型、趣味特技、職業、精子を提供する理由、病歴など)が開示できなくなる可能性がある

ことが懸念されています。

また、昨年末に皆様にご協力いただいた法案の意識調査では、ドナーと夫の血液型のマッチングができなくなることに対する心理的な負担が大きいことも明らかになりました。

こうした背景をふまえ、当院では、夫婦が安心し納得して治療に臨むことが、早期のテリングにもつながる重要な点だと考えています。

また、法律が施行される前に、「出自を知る権利を持つ子ども」を一人でも多く迎えるために、IVF-Dへのアクセスを早める目的で、AIDの回数要件を見直すことにしました。

*特定生殖補助医療法案の詳細や問題点は、以下のまとめサイトをご覧ください。
https://www.haramedical.or.jp/column/staff/houan.html


■ガイドライン改定時期について

現在、当院の倫理委員会では、「精子提供による生殖補助医療のガイドライン」7版に向けた複数の改定を審議中です。
正式な改定は5月頃を予定していますが、本件(AID回数の見直し)については先日承認を得たため、次回のIVF-D説明会 4月26日(土)より対象者条件として適用いたします。


■第8回IVF-D説明会のご案内

日時:4月26日(土)11:00~13:30(質疑は13:30以降)

方法:Zoom

参加条件
当院の倫理委員会でAIDの承認を得た夫婦で、以下のいずれかに該当する方
・当院および他院でのAID実施回数が合計3回以上
・AMH 1.0未満
・片側卵管閉塞
・女性の年齢が40歳以上

申込み方法
診療予約システムにログインし、【説明会・勉強会】→【IVF-D説明会(夫婦参加)】より、ご夫婦それぞれ(2人とも)お申し込みください。申込時に問診にて注意事項をご確認ください。

*次回(第9回)のIVF-D説明会の日程は未定です。第8回の進行状況をふまえ、決定次第ご案内いたします。

(2025年4月6日)

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