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【重要】GM-CSF含有培養液不足によるSEET法の中断No.163

急なご連絡となり、大変申し訳ございません。現在、胚の培養やSEET液への添加に使用している「GM-CSF含有培養液」の供給に問題が生じており、一部のSEET法を中断する必要があることをお知らせします。

昨日、GM-CSF含有培養液が予定数納品されないことから業者に問い合わせた結果、原材料の供給不足により製造が遅延しており商品がないことが明らかとなりました。この事態について業者からの事前の連絡は一切なく、当院は昨日初めて把握した次第です。

現在、当院が保有するGM-CSF含有培養液の在庫数は非常に限られており、残念ながら、現在の在庫数から見て、【昨日時点で胚移植日が決定していた方々のGM-CSF添加SEET液分】までしか提供ができない状況となりました。

この結果、本日以降に胚移植周期に入る予定の方々に対しては、保険・自費を問わず、GM-CSF含有培養液が添加されたSEET法を行うことはできません。内膜刺激液がない方はSEET法ができないということになります。現時点では、新たなGM-CSF含有培養液がいつ納品されるのかについての情報は得られておりません。

なお、内膜刺激液でのSEET法はGM-CSF含有培養液とは関係ありませんので問題なく実施できます。

急なご連絡となり誠に申し訳ございません。まだ胚移植日は決定しなくとも胚移植周期に入っている方もいらっしゃる中で、予定通りの治療が提供できない事態になりましたことを重く受け止めております。このような事態を鑑み、当院では早急にGM-CSF含有培養液を使用しない方法を模索しております。具体的な方針については6月18日(日)にメール配信いたします。

ご不明な点などございましたらお電話にてお問合せください。

(メモ)
GM-CSFとは
サイトカイン(細胞が産生する活性タンパク質)の一種で、着床やその後の胚の発育に重要な役割を果たします。GM-CSFは通常、胚や子宮内膜で自然に分泌されますが、不妊症例においてはサイトカインの欠乏が不成功の原因である可能性があるため、GM-CSFが含有された培養液を治療で使用しています。

(2023年6月15日)

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