当院の体制強化にともなう料金改定についてご理解のお願い(再)
平素より当院に通院いただきありがとうございます。
7月1日に配信いたしました「料金改定の伴うご説明メール」につきまして、重要な内容となります為再送いたします。なお、本件についてお問い合わせを多くいただきました【助成金作成費用について】ですが、助成金作成費用は当院への提出書類がそろった時点の料金が適用となります。
つまり、8/31までに作成依頼の場合は一通1000円+税、9/1以降に作成依頼の場合は一通2000円+税です。
当院は、都内初の日帰り体外受精の行える個人施設として開業し本年6月で開院26年目に入りました。これも当院を信頼くださる皆さまのお蔭です。
■世界の不妊治療の潮流
現在、世界の生殖医療は 【妊娠までの時間TTLB(Time To Live Birth)をいかに短縮できるか】という指数を施設の評価とすることが潮流となっております。しかし、日本の実態はそうではありません。
■日本の不妊治療の問題点
日本は世界で一番不妊治療施設が多く、世界で一番多くの体外受精を行っていますが、世界で一番妊娠率・出産率の低い国として知られています。その原因として指摘されているのは「1採卵当たりの妊娠率が低い排卵誘発(自然・低刺激)症例が多い」「小規模で治療種別が少ない施設が多い」などです。
*体外受精実施数と出生率の国別比較表↓
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/07/Comparisontable.pdf
■体制強化に伴う料金改定
当院はこれまで【妊娠までの時間TTLB(Time To Live Birth)をいかに短縮できるか】を重視しさまざまな状態にある患者様に対し対処できるよう常に最新の治療方法を数多く導入してきました。本年だけを見ても新しいPIEZO-ICSI、日本初となる月経血幹細胞による子宮内膜再生増殖法の導入があります。また多様な治療を患者様が理解し納得できるよう、看護師・培養士・心理士などの相談窓口を用意してまいりました。
この度、今後も多様な治療法から患者様おひとりおひとりに適した最良の治療をご提供し、早い段階で妊娠できる体制を一層強化するために、作業の効率化や予約システムの改善を行うと共に、料金の大幅な見直しをさせていただくことになりました。治療内容によって値下げや値上げがございます。2009年の料金制定後、一度も値上げすることなく診療を続けてきたことを考えますと大変心苦しいのですが、昨今の消費者物価指数の上昇や薬品その他の原材料上昇により、こうした改訂をせざるを得ない状況をどうかご理解いただけましたら幸いです。
妊娠率向上のためスタッフ一同一層の努力をしていく所存でありますのでよろしくお願い申し上げます。
■改定内容
・2019年9月より、以下URLの通り料金を改定させていただきます。一部費用は2020年3月まで据え置きとし2020年4月より改定いたします。
・2019年9月より、SEET法の中で妊娠率が低い簡易法を中止し、GM-CSF含有培養液に変更することで約5%の着床率の上昇を図ります。
・2019年9月より、8:30診察枠を新設します。ただし、同時間帯は採卵当日内診の方を優先するため待ち時間はその日の採卵件数により異なります。
・2019年9月より、精子凍結時の凍結時保管期間を現在の半年間から1年間に変更いたします。料金は現在の1年保管から変更はありません。
*料金改定の一覧↓
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/07/fee20190901.pdf
(2019年8月11日)