不妊症・男性不妊・人工授精・体外受精・胚移植・AID・精子バンク等の不妊治療・不妊専門クリニック。

不妊治療の前にお話ししたいこと

検査を繰り返すだけでは
赤ちゃんは授かりません。
適切な時期に適切な妊娠方法を
選択することが妊娠への最短コースです。

私は子供のころ、病院に行けば病気はなんでも治ると思っていました。そして今は治療できない病気でも10年後には新しい薬が発明されると信じていました。つまり医学は万能だと。

しかし、医師になり不妊治療に28年間携わってきた中で知った事実は「不妊原因の多くは解明できない」ということです。
不妊検査にはいろいろなものがあり、初期検査だけでもすべて行うのに1ヶ月かかります。しかし全ての検査を行っても原因が発見される方は半分にも達しません。それは現代の医学をもっても妊娠に必要な多くの機能が検査不可能だからです。本来であれば自然妊娠の成立に大きな役割を担っている卵管や子宮の機能検査(妊娠可能かどうかの評価)が出来れば原因の多くは解明されるのですが、そのような本質的な検査は存在しません。例えば卵管検査と言っても、子宮内の形や卵管が通っているかを判断するだけです。本当に知りたい卵管の動き、卵管での受精の有無、着床の可能性は不明です。

同様に卵の質を正確に検査する方法もありません。出来るのは卵巣や脳から分泌しているホルモンの検査にとどまります。

このように残念ながら検査で本当の不妊原因を明らかにし治療することは困難を極めると言っても過言ではありません。しかし、だからこそ検査結果だけにとらわれず「妊娠」という目的を達成するために、適切な時期に適切な妊娠方法を選択することが重要であり、貴重な時間を無駄にしないこと、それが私たち医師の責務と考えております。そして、それは確実に妊娠率として反映します。

患者様のご年齢や状態によっては検査が全て終了していなくても早い時期に体外受精を提案することもあります。あるいは、子宮鏡検査などの二次検査を最初に行う場合もあります。もしくは、既に体外受精を受けられていた患者様でも自然排卵から見直すこともあります。同じ時期に通院を始めた方でも一人ひとり検査順序や治療方法は異なります。これが当院で行う オーダーメイド不妊治療です。医学的な根拠と経験により不要な検査を省き妊娠への最短コースとして進めていきます。

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