タイムラプスについて
不妊症の検査・治療
タイムラプスエンブリオモニタリングシステムとは、胚を培養器に入れたまま外に出すことなく胚の観察と培養を行えるシステムです。タイムラプス培養では、胚の培養状況を10分間隔で写真撮影するため、通常培養より詳細な情報を得ることができます。
効果
タイムラプス培養を行います。培養器から出さずに胚を観察ができるので、環境の変化がなく胚へのストレスが軽減されます。 2017~2019年当院実績では、従来の培養器よりも胚盤胞到達率が11.8%上昇しました。 また、受精のタイミングをタイムラプスで撮影することにより、受精反応の見逃しを避けられるため精度の高い受精判定が可能です。オプション
上記内容に加えて、タイムラプス動画データを手元に残したい方やその動画の評価について培養士とお話しをされたい方はオプションの追加ができます。胚盤胞到達率の向上が目的の場合はオプションは不要です。オプション内容
- 培養動画のお渡し(USBメモリ)
- タイムラプスデータをもとに胚を評価した“KIDScore ”の算出
- 培養士によるタイムラプス説明(タイムラプス使用1回につき20分無料)
費用
通常培養費用に加えて¥27,500(税込) オプション追加の場合 通常培養費用に加えて¥33,000(税込) タイムラプスは事前に専用のシャーレを準備しているため申込後のキャンセルはシャーレ使用料として¥4,400( 税込)頂戴します。申込期限
採卵日決定した日のお会計時に申込書を受付にご提出ください。 申込書は受付横のパンフレットラック or HPの通院中の方へから印刷できます。注意事項
- 同時培養可能人数は15名です。15名を超える申し込みがある場合には、採卵日が早い順の受け入れとなります。また、採卵キャンセルや排卵済み、採卵時卵子回収ゼロの場合もありますので、採卵後の培養士からの説明の際に実施の可否についてお知らせします。尚、申込後にキャンセルされた場合には¥4,000(税別)を頂戴しますが、培養可能人数超過によるキャンセルの場合には料金は発生いたしません。
- 対象卵子は採卵数16個までです。17個目以上は一般の培養になります。
- タイムラプスでわかることはあくまでも胚の発育速度や分割パターンです。タイムラプスにより受精卵の染色体異常の有無などはわかりません。
- 卵の状態を見極める為、培養経過報告メールの送信時間が遅くなる場合があります。培養経過報告メールでお伝えした内容と、後日の最終的な報告で若干内容が異なる可能性があります。
- タイムラプスによる胚の観察と評価の算定までには、採卵から約3週間かかります。そのため、採卵の次周期に移植を行うことは可能ですが、タイムラプスの結果のお渡しが移植胚決定日の直前になる可能性があります。尚、通常の培養と同様に、培養が終了した時点で凍結できた胚の情報は培養経過メールでお伝えすることが可能です。
- 培養機器の不具合、培養環境の影響で撮影ができない場合があります。