受精
不妊症の検査・治療
体外受精の受精方法
受精方法は、大きく分けて2つ、コンベンショナルIVFと顕微授精があります。この二つの方法とこれらを組み合わせた方法があり、それぞれの受精方法にメリットとデメリットがあります。 受精方法の決定は採卵日当日の採取卵と精子の所見を観察した上で当院の医師と患者様との相談により最終決定されます。
コンベンショナルIVF
メリット
- より自然な状態での受精(ストレスが少ない)
デメリット
- 受精障害の場合、受精率低下
- 形態的な精子選別は不可能
- 多精子受精が起こってしまう(約5%)
ピエゾICSI
メリット
- 顕微授精より少ない負担で卵子の中に精子を注入することができる
デメリット
- ピエゾICSI誕生から日が浅いため安全性に関する報告が少ない
レスキューICSI
メリット
- コンベンショナルIVFでは受精できなかった卵を後から受精させることができる
デメリット
- 人為的な多精子受精が起こる可能性がある(約2%)
- コンベンショナルIVF後に実施するため、時間的に遅くなり発育が少し遅れる可能性がある
スプリットICSI
メリット
- ICSIで受精を確保しつつコンベンショナルIVF も試せる
デメリット
- 採卵数が多くないと、両方試せない場合もある